2017 Fiscal Year Annual Research Report
Basic Studies for constructing a Pop-culture Aesthetics appllied the concept of "the Pop-culture World"
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16H01912
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
室井 尚 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (50219953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 洋 京都大学, こころの未来研究センター, 特定教授 (70230688)
秋庭 史典 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (80252401)
佐藤 守弘 京都精華大学, デザイン学部, 教授 (10388176)
吉田 寛 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (40431879)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 美学 / 芸術学 / 比較文化 / ポップカルチャー / 文化研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本基盤研究は28年度に交付の通知を受け、1、2年目は研究実施計画に書いたすべての事業を滞りなく実施することができた。 具体的に時系列順に記述すると、6月末から7月はじめにリトアニアのカウナス工科大学にて開催された第13回国際記号学会にて我々のラウンドテーブルを組織し、研究代表者・分担者・協力者らによる研究発表を行った。また、研究会の一環として、9月11日から15日にかけて連続で京都精華大学の研究分担者・佐藤守弘(視覚文化班)を代表とする5名の講師による公開の連続講演「都市とポピュラー文化」を開催し、研究者の他、京都精華大学の大学院生約20名による発表を行い、参加者による討議・考察を行った。12月には京都で研究会を開催し、国際記号学会の総括を行ったほか、1月には横浜で研究分担者・秋庭史典(歴史班)による研究発表および2月に開催した公開の研究集会に向けての打ち合わせを行った。 25年度~27年度にわたって実施した一般基盤研究A「ポピュラーカルチャーの美学構築に関する基盤研究」から継続して開催している一般公開の研究集会、「音とともに生きる-文化的実践としてのポピュラー音楽」を2月17日に横浜・関内駅のグランベル横浜ビル大会議室にて開催した。研究分担者・佐藤守弘がコーディネーターを務め、約100名の一般参加者・研究者・学生を集めた。研究グループのほかに特別ゲストとして、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏、輪島裕介氏(大阪大学)、増田聡氏(大阪市立大学)が参加、また研究協力者として音楽班の安田昌弘(京都精華大学)と研究分担者の秋庭史典がパネリストとしてそれぞれ発表を行ったほか、研究代表者、分担者の全員を加えた討議を行った。4時間にわたり議論を繰り広げ、その様子のすべてを冊子にまとめ公刊した。また、全ページを横浜都市文化ラボ(代表:室井尚)のホームページにてPDF版で公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記概要にも記したように、本事業の2年目も研究実施計画に書いたすべての事業を滞りなく実施することができた。研究代表者、各研究分担者の研究もさらに深化し、その成果を紙版、電子版の報告書の出版によって内外に広く公開することができた。 課題としては、新たな課題や問題が見いだされる中で、とりわけアニメ、マンガを含めた多様なポップ・カルチャー全般の研究にとっては限られた現在の研究体制では不足する点が感じられ、本研究を継続発展させていくためには、新たな研究メンバーを加入させるなど、研究体制をさらに広げて行くことが求められる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年である今年度は、計画書に書いた通り、国内での研究会を3回開催し、各自の研究成果を発表し多様な聴講者とともに議論を積み重ねていく。横浜で2回(うち1回は京都精華大学の研究分担者・協力者による連続講義を横浜での研究会にあてる)、京都で1回開催する。また大規模な研究集会に関しても、コスプレ、アニメ、アイドル、ゲーム、音楽と続けてきたこれまでの集大成となるように、今年度はさらに新しい企画の下に実施し、研究成果を広く社会に発信していきたい。 さらにこれまでの研究成果を振り返り、今後の新たなプロジェクトの計画を立て、新しい研究分担者や協力者を加え、さらに先進的な研究体制の構築に向けて、一層研鑽を進めていきたい。
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Research Products
(25 results)