2016 Fiscal Year Annual Research Report
編集文献学の実践的展開―文化の継承と教育への応用―
Project/Area Number |
16H01921
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
明星 聖子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90312909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
納富 信留 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50294848)
松田 隆美 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (50190476)
井出 新 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30193460)
黒田 彰 佛教大学, 文学部, 教授 (80178136)
宗像 和重 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90157727)
近藤 成一 放送大学, 教養学部, 教授 (90153717)
北島 玲子 上智大学, 文学部, 教授 (10204893)
矢羽々 崇 獨協大学, 外国語学部, 教授 (60265361)
Pekar Thomas 学習院大学, 文学部, 教授 (70337905)
中谷 崇 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 准教授 (50264669)
伊藤 博明 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (70184679)
武井 和人 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80154962)
杉浦 晋 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90235870)
松原 良輔 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (30239074)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 文献学 / 資料 / 人文学 / 編集 / 文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
新プロジェクトの初年度にあたる本年度は、前半は班ごとにミーティングを重ねて、編集文献学をめぐる理論的、歴史的理解をあらためて深めながら、本プロジェクト全体の見通しを相互に確認した。班ミーティングの実施は、2016年5月22日、25日、6月8日、8月31日、9月13日の計5回。またメンバー全体が集まっての全体ミーティングは、2016年8月6日と9月23日に実施した。本年度の後半は、本年度の研究成果を共有すべく、全体研究会を三回、2016年12月14日、2017年2月14日、2月20日にいずれも埼玉大学東京ステーションカレッジで開催した。第1回の発表は「古今和歌集-平安期に遡及しうる諸伝本をどう位置づけるか」(武井)。第2回は「文献学と学際学」(黒田)と「自筆典籍研究の試み-架蔵『十一遠忠百番自歌合』(孤本、新出資料)の検討を通して」(武井)。第3回は”Der positivistische Textbegriff der Germanistik im Kulturtransfer nach Japan um 1900 “(Pekar)(邦題「ドイツ文学研究が生んだ実証主義的テクスト理解-1900年前後の日本への文化転移における」)。また、班単位での活動ではあるが、2016年8月29日と30日に、プロジェクトメンバーの北島、松原、明星が参加して、編集文献学に関する学生セミナーを実施した。埼玉大学の大学院生および学部3,4年生約15名が参加してのこのセミナーでは、カフカの8折り判ノートを素材に、編集文献学的検討の文学教育への応用の道を探った。なお、こうしたグループでの活動以外に、詳細は省略するが、プロジェクトメンバーは個々に、学術誌での論文発表や国内外の学会での研究発表、また書籍の項目執筆等の成果発信を順調に重ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
班ごとのミーティングが計5回、全体ミーティングが計2回、また全体での研究会が計3回、さらに2日間にわたる学生セミナーも開催するなど、活発な活動を展開している。その結果、当初の予定以上に、現状把握、問題点の明確化が進められている。発表や資料収集なども順調にこなすことができており、初年度としては十分な成果があげられたと認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の検討を受けて、今年度からは以下のAからEの5つのテーマと課題について、それぞれ作業班を設けて研究を進める。A.「明治・大正期の文学研究の確立における西洋文献学の影響」をめぐる書籍の制作。B. 第1期の成果として出版した『テクストとは何か』の続編(日本篇)の制作。C.近年欧米で再評価の機運が高まっているイタリアの文献学者S.Timpanaroの代表著作の読解と翻訳。D.国語教科書の本文をめぐる編集文献学的検討。E.英文学研究および教育における編集文献学的考察の実践 F.独文学研究および教育における編集文献学的考察の実践。具体的には、以下の活動を展開していく予定である。 ① 研究会、ワークショップ等の実施。 ② 書籍の制作に向けての各自の検討および執筆。 ③ 国際シンポジウムの開催。 ④ 国内外での資料収集、調査および成果発表。
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Research Products
(44 results)
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[Presentation] 関東武士の西遷2016
Author(s)
近藤成一
Organizer
直実・蓮生を学ぶ会
Place of Presentation
熊谷市立熊谷図書館(埼玉県・熊谷市)
Year and Date
2016-12-03
Invited
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