2018 Fiscal Year Annual Research Report
Feasibility Study for the generation of live cell from extinct or endangered animal
Project/Area Number |
16H02593
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
若山 照彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40360672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸上 哲士 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10291064)
長友 啓明 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (30746813)
大我 政敏 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (40644886)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | クローン / 核移植 / 絶滅動物 / 卵子 / 精子 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.糞から採取した体細胞核からクローン作出を試みた結果、多くのクローン1細胞期胚のDNAには深刻なダメージが生じ、核膜形成も不完全であることが明らかとなった。だが、糞からの核の採取方法の改善により正常な核を有するクローン胚の割合は約10%まで改善できた。さらに、正常なクローン胚の核を連続核移植の技術を用いて2回初期化させた結果、約20%まで正常なクローン胚の割合を高めることができ、初めて初期発生まで進めることに成功した(Kamimura et al., Sci. Rep. 2018)。まだ初期発生までしか成功していないが、今後の研究次第ではクローン産仔作出の可能性を示すことができた。毛皮からのクローン作出実験では、毛皮由来の核を効率よく回収する方法を検討したが、まだ成功していない。 2.精子の室温保存技術の開発については、従来技術では短期間しか室温保存出来なかった理由が、真空であるはずのアンプルビンに空気が混入していたためであることを突き止めた。そこで空気の除去を目的にアンプルビン内へ除湿剤や脱酸素剤を加え、さらに非破壊検査技術を導入し高真空のアンプルビンを選び出すことで、ついに1年以上室温の机の引き出しの中にしまっておいたアンプルビンから多数の産仔を得ることに成功した(Kamada et al., Sci. Rep. 2018)。この成果は多数の新聞やWebで取り上げられた。この実験では精子に対して何も凍結乾燥保護剤を使用せずに行ったが、トレハロースは凍結乾燥保護剤として有効であるという報告がある。そこでトレハロースの最適濃度および作用点など調べた結果、トレハロースは凍結乾燥処理それ自体の保護効果はないが、保存中のダメージを軽減することがわかった。特に0.5Mのトレハロースは近交系の精子に対して、有意に出産率の成績を改善することが明らかとなった(投稿中)。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)