2016 Fiscal Year Annual Research Report
Undertanding the heterogeity of chronic airway diseases and their potential treatment strategies based on phenoypes
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16H02652
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西村 正治 北海道大学, 医学研究科, 特任教授 (00208224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今野 哲 北海道大学, 医学研究科, 准教授 (20399835)
鈴木 雅 北海道大学, 大学病院, 助教 (10374290)
牧田 比呂仁 北海道大学, 医学研究科, 客員研究員 (70533537)
清水 薫子 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (40399853)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
北海道難治性喘息コホート研究は、初回の登録を終了し、計206人(軽症~中等症79人、重症126人)の喘息患者において、副鼻腔病変の合併に焦点を当て、上下気道との関連、血中バイオマーカーとの関連を英語論文報告した。特に、血清periostinは、喫煙歴に関わらず好酸球性気道炎症と相関を認め、喫煙率の高い本邦において、有用なバイオマーカーであると考えられた。いっぽう、呼吸機能に関しては、喫煙者では、気流閉塞の機序は複雑であるが故に、明確に気流閉塞に関与するマーカーの同定には至らなかった。 現在は、肺拡散能や肥満、尿中のバイオマーカーに焦点を当て検討を進めており、肥満喘息の病態に関与するマーカーの候補分子がいくつか同定されている。今後は、それらの蛋白の遺伝子多型との関連も含め、更なる検討が進行中である。 更には、当初3年のフォローアップ期間の予定が、6年まで延長することが決定し、長期的な予後との解析も可能となる。 COPD研究においては、COPD患者の中での喘息様検査所見に着目し、10年の経過による生命予後との関連を英語論文化した。更に、10年間の死亡率、呼吸機能の変化等の視点から見た解析結果について、現在論文作成中である。また、フォローアップ中の肺癌の発症、血中細胞分画との関連についても検討中である。 ACOSコホート研究は、順調に登録プロトコルが完成に近づき、平成29年度じゅうには、患者登録の開始が可能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ACOS コホート研究の、詳細なの登録基準、プロトコルが完成し、平成29年度じゅうに、登録開始が可能な状況になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
気管支喘息コホート研究は、今後、3年間の臨床経過に焦点を当てた解析を予定している。またACOS コホート研究は、順調に、今後の登録プロトコルが完成し、平成29年度じゅうに、登録を開始する予定である。
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Research Products
(5 results)