2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16H02667
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
柏倉 幾郎 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (00177370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲波 修 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10193559)
渡邉 純 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10201188)
中井 雄治 弘前大学, 地域戦略研究所, 教授 (10321788)
吉野 浩教 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (10583734)
細田 正洋 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (30457832)
床次 眞司 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 教授 (80247254)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 被ばく医療 / 薬物療法 / トロンボポエチン受容体 / 急性放射線症候群 / 骨髄死 / 多臓器不全 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
血小板減少症治療薬・ロミプロスチム(RP)の放射線障害軽減効果の作用機序解明を目的に研究に取組んだ。その結果、抗酸化応答機構において重要な転写因子Nrf2の幾つかの標的遺伝子が照射により誘導され、その誘導がRP投与によりアップレギュレートされること、特にNAD(P)H dehydrogenase quinone 1 (Nqo1)とglutamate-cysteine ligase modifier subunit (Gclm) が強く誘導されることを明らかにした。さらに、放射線誘発障害とRPの作用に関して、血清タンパク質の酸化修飾が鍵を握っている可能性が示唆され、現在検討を進めている。 これまで、50 μg/kgで3日間投与を基本にRPの作用について取組んできたが、本年度は致死線量放射線ばく露マウスに対する国内承認薬である顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)とRPの臨床投与量での障害軽減効果の可能性を検討した。30日間生存率の検討の結果、G-CSF(10 μg/kg/day)を4日、RP(10 μg/kg/week)を3週投与する組合せで最も高い放射線緩和効果が得られ(照射コントロールの生存率20%が薬剤投与で80%まで改善)、臨床量での有効性が明らかとなった. 被ばく個体の迅速な医療対応のために必要な線量推定・障害予測の為の新たなバイオマーカー探索を目的に、0.5、1及び3 Gy X線全身照射24時間後のマウス血液中からRNAを抽出しDNAマイクロアレイ行った。結果のパターンマッチング及びPCRによる検証で7種類のmRNA(Slfn4, Itgb5, Smim3, Tmem40, Litaf, Gp1bb, Cxx1c)発現が用量依存的な応答性を示し、被ばくマーカーへの応用が期待された。 これら一連の成果は、現在複数の国際学術誌に投稿中である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)