2016 Fiscal Year Annual Research Report
教育実践研究の伝承と創造を支援する授業研究プラットフォームの構築
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16H03071
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
姫野 完治 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (30359559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10219321)
生田 孝至 岐阜女子大学, 文化創造学部, 教授 (20018823)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
坂本 將暢 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (20536487)
細川 和仁 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30335335)
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部, 特任教授 (40166062)
後藤 康志 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (40410261)
古田 紫帆 (望月紫帆) 奈良教育大学, 次世代教員養成センター, 特任准教授 (60469088)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 授業研究 / 教師教育 / プラットフォーム / 伝承 / 教育実践研究 / アーカイブ化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学校及び研究者によって開発・推進された国内外の授業研究方法論をアーカイブ化すること、多様な授業研究の方法論を教師教育において活用可能なプラットフォームとして構築することを目的としており、本年度は次のような取り組みを行った。 1)授業研究に関する文献および資料収集と類型案の作成:教育工学分野における授業研究のみならず、関連する他分野や学校現場で行われている授業研究方法について調査し、最終的に構築するプラットフォームの枠組みを検討した。 2)稀有な授業研究方法を伝承するためのアーカイブ方法の検討:カード構造化法やプロッティンググラフ(藤岡)、オンゴーイング法(生田)、授業リフレクション(澤本)などをアーカイブ化するための方法について、解説・手順書だけでは伝わらない実践知を伝える手立てについて、伝統芸能のわざの伝承の観点から検討した。 3)教師の思考過程を可視化するための主観カメラを用いた授業研究:既存の授業研究法の伝承に加え、最先端の情報機器を用いて授業中の教師の思考過程に接近すべく、ウェアラブルカメラを用いた授業研究方法を開発し、多様な観点から事例研究に取り組んだ。メンバーが所属している都道府県を中心とする8市町村において、現職教師や大学生、指導主事等の授業中および授業観察中の視線映像を収集するとともに、授業中および観察中に見ていたこと、考えていたこと等を聞き取り、既存の客観カメラでは対象化できなかった教師の思考過程を分析した。 4)授業研究プラットフォームの活用方法の検討:今後教員養成の中心を担う教職大学院で指導を担う研究者教員と実務家教員を対象としてアンケート調査を行い、授業研究プラットフォームの活用場面や方法、配慮点等を考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に計画していた内容について、以下のような進捗状況となっているため、おおむね順調に進展していると考える。 ・プラットフォーム化する授業研究の方法論について、発刊されている書籍、教育センターによるガイドブックなどの調査・収集が進行していること、伝統芸能のわざの伝承事例から方向性が定まったこと。 ・実践知を伝えるためのアーカイブ化において、「みえ」に着目することが核となることを見出し、そのための調査研究を多角的に推進できたこと。 ・これらに関する学会発表等が順調であること。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に従って研究を推進する。特に2年次は、プラットフォームとアーカイブ化の枠組みを構築することがポイントとなる。
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Research Products
(27 results)