2016 Fiscal Year Annual Research Report
放射線生体影響に関する物理学、疫学、生物学の認識文化の比較分析
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16H03094
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂東 昌子 大阪大学, 核物理研究センター, 協同研究員 (20025365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 隆宏 関西大学, システム理工学部, 教授 (30202419)
真鍋 勇一郎 大阪大学, 工学研究科, 助教 (50533668)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 比較文化 / アンケート分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
3つのグループの活動実績をそれぞれ以下に記す。 社会調査G:夏の合宿で東北大学の瀧川 裕貴氏を招聘し、アンケートの一般論について講演を実施した。その後、様々な議論を行った結果、学会ごとの交流の比較の資格化行った実績のある尾上洋介氏らの手法を元にアンケートフォームを作成することが最も定量的にアンケート結果を分析できるのではないかとの結論に達した。次にGoogleフォームを使ってアンケートフォームの作成を行った。その際、夏に行った合宿の議論の結果や、学会ごとの交流の比較を行った実績のある尾上洋介氏ら(京都大学)と議論しながら、1) 各分野の構造(例:ネットワーク型かヒエラルキー型か)、2) 研究や現場における分野間関係、3) 研究組織、学会、審議会等における各分野の構成比率、そして4) 各分野と社会的利害の関係を把握できる最も適切な設問の設定を行った。その後、設問が適当かどうかを複数の専門家に指摘をもらいながら、改良を行った。 参与観察G:理化学研究所の理論科学連携研究推進グループ (iTHES)、大阪大学素粒子論研究室、ノースウエスタン大学の放射線生物学研究室、大阪大学医学部のマウス実験施設の訪問および聞き取りを実施した。その他にも、異分野研究者が集う「第8回iCeMS retreat」に参加し、異分野融合の実態を観察した。今後は夏の合宿の際に訪問先として適当であるとの結論を得た複数の研究機関にある程度の期間の滞在する調査を目指すこととなった。 歴史研究G:夏に合宿型研究会を実施し、広島・長崎の被爆者調査と日本の放射線防護基準策定における各分野の調査を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケートフォームの作成を行い、いくつかの研究室の訪問を実施し、歴史の調査と議論を実施したので。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケートがメールで実施できることになったので、メールによって拡散することでアンケートの着実な実施が見込まれる。また、尾上洋介氏(京都大学)には過去の実績から協力してもらえるので、着実に分析できると思われる。
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