2016 Fiscal Year Annual Research Report
哲学分野における男女共同参画と若手研究者育成に関する理論・実践的研究
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16H03338
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
和泉 ちえ 千葉大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (70301091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 隆 日本大学, 文理学部, 教授 (10117327)
池田 喬 明治大学, 文学部, 専任准教授 (70588839)
大河内 泰樹 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (80513374)
加藤 泰史 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (90183780)
河野 哲也 立教大学, 文学部, 教授 (60384715)
小島 優子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (90748576)
小手川 正二郎 國學院大學, 文学部, 准教授 (30728142)
鈴木 伸国 上智大学, 文学部, 准教授 (70612084)
村上 祐子 東北大学, 文学研究科, 准教授 (80435502)
森 一郎 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (00230061)
秋葉 剛史 千葉大学, 文学部, 准教授 (30756276)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 哲学 / 倫理学 / 男女共同参画 / 若手研究者支援 / 平等 / 尊厳 / 連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は,初年度であるために,今後3年間の研究と実践を進めるための基盤整備をしっかり行いながら,課題1「男女共同参画と哲学思想の社会的意義についての理論的考察」,課題2「男女共同参画とキャリア形成に関する調査」,課題3「若手育成のための新しい教育方法の開発」の三つの課題に関して,それぞれ担当するグループに分けて取り組んだ.また各課題の進行を把握しながら,課題1~3をそれぞれフィードバックにかけ,最終的に理論と調査,実践方法を長期に渡って有効なひとまとまりの共有知識となるよう哲学的視点から検討を重ねた.課題1 男女共同参画および若手研究者支援を巡る理論的考察:平成28年度は、「男女共同参画」の哲学的基礎づけに重点を置いた.ジェンダー平等,アファーマティブアクションに関する理論的考察を行い,ワークショップ(10月於千葉大学東京サテライト・11月於東北哲学会大会共催・12月於西日本哲学会大会共催)および研究会(3月於千葉大学東京サテライト)を開催した。さらにジェンダー平等に関する日本学術会議での公開シンポジウムにおいて講演・発表を行い(1月於日本学術会議講堂),人文社会科学系学協会の連携体制に向けて活動を重ねた.課題2:男女共同参画推進および若手研究者支援に関する調査:日本哲学会全会員を対象に男女共同参画推進に関するアンケートを実施した(1月~2月).また若手研究者支援に関する基礎的調査に関するワークショップを開催した(11月於千葉大学東京サテライト).課題3:若手育成のための新しい教育方法の開発:平成28年日本哲学会大会のWSにおいて(5月於京都大学),若手研究者支援の文脈において必ずしも男女共同参画の理念が堅持されるとは限らない現状を踏まえながら,「哲学は今後どうあるべきか、どう教えるべきか」というテーマで.哲学研究のあり方,哲学教育のあり方を問い直す試みを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に基づき,研究分担者および連携研究者の協力体制は良好に機能しており,また各方面の諸学会との連携体制構築も順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に基づき,研究分担者および連携研究者の協力体制は良好に機能しており,また各方面の諸学会との連携体制構築も順調に進んでいる,この状況を一層充実させると共に,理論・調査・実践相互の連携を緊密にとりながら,研究計画を着実に推進する.
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Research Products
(34 results)