2016 Fiscal Year Annual Research Report
情報時代における中国学研究・教育オープンプラットフォームの構築
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16H03351
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 教授 (70292258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上地 宏一 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (20468721)
田邉 鉄 北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (30301922)
佐藤 仁史 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60335156)
千田 大介 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (70298107)
小島 浩之 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (70334224)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中国学 / 中国学教育 / ICT / オープン・プラットフォーム / オントロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
研究遂行の参考資料とするため、中国学を選考する学部生・大学院生・研究者を対象とした、ICTスキルや調査・研究実態、情報行動などに関するアンケート調査を実施した。それと並行して、主に既存のデジタルリソースやテキスト分析方法に関する情報の収集・整理を行った。 A.文献分析グループ・本研究ではオントロジー構築のベースとして工具書の項目一覧を電子テキスト化して使用するが、検討の結果、従来の研究で構築が完了しているものに加えて、『中国歴代官制大辞典』・『アジア歴史事典』の目次を入力した。その上で、複数の工具書項目を一つのテーブルに統合する作業、および項目の概念化の方法についての検討を進めた。 B.研究教育支援DBグループ・前述のアンケート調査の質問票作成、および結果の集計を行った。それを踏まえて、中国学リファレンス情報の体系化に向けた調査行動の整理と分類、および採りあげるべきオンラインリソースや工具書の選定に着手した。また、中国学基本コンテンツの構築に向けて、入力する著作権保護期間の満了した漢詩文文献の選定作業、および最新の中国学研究リソース情報の収集・分析を行った。 C.リテラシー研究グループ・我が国の中国学における研究情報の公開について、上記アンケートを通じてその意識・実態を調査するとともに、関連ウェブリソースの情報収集を進めた。下半期にその結果を取りまとめて発表したが、討議の結果、中国学や漢文の自律的学びを支援しうる信頼性と学術性を備えたWebコンテンツ不足の解消が課題として浮上した。また、国内の学会における情報発信の事例およびウェブサイト情報の収集と初期的な分析を行い、仏教学が比較的進んだ状況にある一方、全般としては非常に立ち後れた状況にあることが、改めて確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は研究初年度にあたるため、研究基盤の確立を目標として、情報の収集と精査を中心に研究を進め、研究・開発項目を具体的に絞り込んだ。初期的な成果を、12月の漢字文献情報処理大会において発表し、討議を通じて今後の具体的な研究・開発課題の絞り込みを行った。こうした初期的な成果を、12月の漢字文献情報処理大会において発表し、討議を通じて今後の具体的な研究・開発課題の絞り込みを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度には、初年度に確立された研究基盤に基づいて研究を進める。上半期には、前年度のアンケート結果の分析および情報の収集を中心に取り組み、下半期においてそれまでに得られた知見を総合し、最終的な成果とりまとめに向けたロードマップを策定する。また、オープンプラットフォームの仮運用を開始し、コンテンツの構築に着手する。下半期の研究報告会において初期的な研究成果を取りまとめて公開するとともに、広く意見を募ってブラッシュアップを図る。また、中間的な成果を公刊する。
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Research Products
(20 results)