2018 Fiscal Year Annual Research Report
Transcendence and Human Beings in Ancient Greek Civilisation
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16H03401
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
納富 信留 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50294848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 岳男 鎌倉女子大学, 教育学部, 教授 (20308331)
栗原 裕次 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (40282785)
田中 伸司 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50207099)
大芝 芳弘 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70185247)
田坂 さつき 立正大学, 文学部, 教授 (70308336)
高橋 雅人 専修大学, 文学部, 教授 (90309427)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 西洋古典 / 哲学 / 西洋史 / 人間 / 古代哲学 / プラトン / アリストテレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトでは、海外の国際学会に参加して研究発表や論文の公刊を行うと共に、海外からの研究者の講演会・セミナーを開く活動を中心にしている。 2018年4月20~22日に、台湾・台北市の中国文化大学で第2回国際プラトン学会アジア地区研究大会(テーマ:Forming the Soul: Plato and his Opponents)を開催し、主催者であるHua-kuei Ho教授をサポートして、栗原裕次と田坂さつきが実行委員に加わった。納富信留は最終日に基調講演を行い、荻原理ら多数の日本人研究者が発表した。5月29日には、ジョージアのトビリシ国立大学で開催されたプラトン哲学の国際学会では納富が、6月5日にイスラエル・バーイラン大学で開催されたプラトン哲学の伝統をめぐるシンポジウムでは納富と近藤智彦が、8月10日には台湾・国立政治大学で開催されたCCPEA2018では納富が、それぞれプラトン哲学をめぐる研究発表を行った。8月半ばに北京で開催された世界哲学大会では、栗原裕次が主催する国際プラトン学会セッションで各国からの参加者と議論し、8月末にサンクト・ペテルブルクで開催された国際プラトン学会主催の国際シンポジウムに栗原裕次が役員として参加し、田坂さつきが発表を行った。これらの発表を通じて、世界各国の研究者と議論を行った。 国内でも、2018年5月14日にイエール大学からブラッド・インウッド教授を東京大学本郷キャンパスに招いて、セネカについてのセミナーとマルクス・アウレリウスの講演会を開き、多数の参加者と議論をした。6月17日には、プリンストン大学の中国古典研究者マーティン・カーン教授を招いて文献学の研究会を開催した。2019年3月30日には、オランダ・フローニンゲン大学のタマー・ナワール博士らに最新研究の報告をしていただき、議論をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロジェクト・メンバーが複数の国際学会に運営者、発表者、参加者として積極的に関わり、大きな成果をあげることができた。とりわけ、4月に台湾で開催した国際プラトン学会第2回アジア地区研究大会では、若手も含めた多数の日本人研究者が参加して議論した。また、8月には世界哲学大会に日本からも多数の研究者・学生が参加して、今後より国際的な研究活動をするための準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本プロジェクトでは、若手や中堅の研究者を欧米などから招くことに力を入れており、若手を巻き込んだ研究交流・協力の発展が目指している。国際学会にはプロジェクト・メンバー自身が運営にあたったり、参加したりすると同時に、日本の若手研究者、特に大学院生が積極的に参加できる雰囲気を作ろうと努力している。そのための情報の共有と、事前・事後のフォローを心がけている。
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