2016 Fiscal Year Annual Research Report
濱文庫所蔵戯単・レコードのデータベース化と保存法の改善
Project/Area Number |
16H03405
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中里見 敬 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (30250963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 一昭 九州大学, 言語文化研究院, 学術研究者 (10123803)
松浦 恒雄 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20173792)
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80302652)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中国文学 / 演劇学 / 音楽史 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.濱文庫所蔵の戯単について、基礎的なデータを採録した松浦恆雄氏のデータベースをもとに、エクセル表の形式で図書館システムに統合できるデータベース作成を行った。今後、採録したデータに対して複数の研究者の目で校正を行い、データの精度を高める。また、図書館の担当職員と数回の打ち合わせを行い、データベースのフォーマットについて基本的な方針を決定した。戯単の解説執筆の分担を決定し、個々の資料について演劇上演史的観点から研究を開始した。分担決定に際しては、研究者の専門性に配慮し、専門的な知見に基づく研究を踏まえて、わかりやすい解説を執筆する方針とした。そのためにサンプルとなる解説を中里見および森平が数点執筆して、研究分担者や連携研究者・研究協力者と共有した。 2.濱文庫所蔵のレコードについて、基礎的なデータの採録を開始し、ほぼ7割まで作業を行った。また、レコードの音声をデジタル化する作業を開始し、音質その他の問題について検討を行った。 3.濱文庫所蔵の戯単・レコードについて、図録の作成に堪える高画質の画像データを専門業者に依頼して作成した。 4.「俗文学叢刊」「中国国家図書館蔵清宮昇平署档案集成」といった中国演劇研究に不可欠な大型資料を整備した。 5.本データベース作成後の展望として、所蔵機関を超えて、演劇関係の資料を横断的に検索できるシステム構築の可能性について、シンポジウム参加をとおして立命館大学アート・リサーチセンターなどと共同で取り組む方向を模索することとした。 6.保存法の改善については、戯単は1枚ずつ中性紙2つ折りフォルダーに入れ、レコードも1枚ずつレコード保存袋に入れたうえで、中性紙収納ボックスに保存するようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の中心である、データベース作成に関して基礎データを採録できたこと、また図録の解説執筆に関して役割分担を決定できたことにより、本研究を推進する体制を確立することができ、本格的な研究の実施に進むことができたため。また、保存法の改善について、適切と思われる措置を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年6月に濱文庫の閲覧・参観を行い、実見に基づく研究を行う。また「演劇アーカイブの最前線:イギリスと中国」をテーマとした研究会を公開で行い、演劇研究の先進地である英国演劇における資料整理の現状を英文学の専門家に講演いただき、中国演劇研究との橋渡しを行う。こうした共同研究の機会をとおして知見を得ながら、濱文庫所蔵の戯単およびレコードについて、データベースの作成、および解説の執筆を継続して行う。
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Research Products
(21 results)
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[Presentation] 梅蘭芳を描いた日本人:福地信世2017
Author(s)
田村容子
Organizer
第一回国際シンポジウム 中日比較の視点から始まる日本研究
Place of Presentation
華南師範大学日本研究国際交流センター、広州市(中国)
Year and Date
2017-03-25 – 2017-03-25
Int'l Joint Research / Invited
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