2019 Fiscal Year Annual Research Report
濱文庫所蔵戯単・レコードのデータベース化と保存法の改善
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16H03405
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中里見 敬 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (30250963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 一昭 九州大学, 言語文化研究院, 学術研究者 (10123803)
波多野 真矢 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (10329005)
田村 容子 金城学院大学, 文学部, 教授 (10434359)
松浦 恒雄 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20173792)
藤野 真子 関西学院大学, 商学部, 教授 (20332653)
森平 崇文 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (30468847)
長嶺 亮子 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 研究員 (30589784)
平林 宣和 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40271358)
三須 祐介 立命館大学, 文学部, 准教授 (60339653)
加藤 徹 明治大学, 法学部, 専任教授 (80253029)
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80302652)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 濱文庫 / 戯単 / レコード / 中国演劇 / 上演史 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.濱文庫所蔵の戯単全186枚およびレコード全131枚について、基礎データを採録し、校正を行った。並行して、戯単の1枚1枚について解説の執筆を行った。また資料ごとに演劇上演史的観点から研究を進めた。2019年8月26日にこれまでの成果を持ち寄り、海外の専門家も加えたメンバーによる検討会を行った。それをふまえて、図録作成につなげていくこととした。 2.レコード目録の作成を進め、文献資料との照合を行った。 3.2019年8月27~28日に九州大学において「戲單、劇場與二十世紀上半葉的中國演劇」學術研討會を開催した。日本、中国、台湾の研究者17名の研究発表が行われ、「戯単」(芝居番付)および劇場をテーマとした世界で初めてのシンポジウムとなった。参加者は約80名と盛会であった。その際に作成・配付したシンポジウム論文集(予稿集)をもとに、出版につなげる予定である。 4.上記シンポジウムにあわせて、2019年8月26~30日に九州大学附属図書館において「中国の芝居番付〈戯単〉――戦前の日本人学者が見た中国の名優と名舞台」と題して、戯単展示会を開催した。九州大学附属図書館濱文庫、名古屋大学附属図書館青木文庫、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、慶應義塾大学三田メディアセンター・同文学部中国文学研究室のご協力により、日本国内に所蔵される中国戯単を一堂に会して展示することができ、また研究成果を一般市民向けにわかりやすく紹介する機会となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
戯単に関する検討会、シンポジウム、展示会を行うことができたことは順調な進展であった。レコードについてはやや遅れているが、引き続き着実に進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の最終年度であるため、戯単図録およびシンポジウム論文集の刊行に力を尽くす。レコード目録の作成も継続する。データベース化については、九州大学附属図書館と連携し中長期的な課題として、本研究課題の期間内にできる範囲でデータの蓄積に努め、将来の完成・公開につなげることとする。
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Research Products
(42 results)