2016 Fiscal Year Annual Research Report
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16H03479
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
千葉 功 学習院大学, 文学部, 教授 (50327954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 輝臣 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20314974)
長佐古 美奈子 学習院大学, 付置研究所, 学芸員 (20537279)
季武 嘉也 創価大学, 文学部, 教授 (40179099)
熊本 史雄 駒澤大学, 文学部, 教授 (70384021)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 寺内正毅 / 寺内寿一 / 書翰 / 翻刻 |
Outline of Annual Research Achievements |
「寺内正毅関係文書」については、作業の前提として必要な史料の撮影ないし画像ファイル化を完了した。国立国会図書館憲政資料室所蔵分については、書簡の部と書類の部をともに、憲政資料室配架の複製版から電子式複写を行い、さらに書簡の部については作業効率を考えて、アルバイトを使用してPDFファイル化した。また、山口県立大学図書館所蔵分については、既に平成27年8月26-28日に史料調査と撮影を行い、寺内正毅宛ての書翰と書類の一部を撮影していたが、その際、撮影漏れの史料を撮影するため、平成29年3月21-23日と追加の史料調査・撮影を行い、作業に必要な史料の画像(JPEG)ファイル化を完了した。さらに、学習院大学史料館所蔵分については、既に史料館での展覧会(2014年9-12月、「桜圃明宝展」)に備えて寺内宛て書翰を撮影済みであった。ちなみに、戦前期において寺内家所蔵史料を調査・翻刻した史料(「寺内伯爵家文書」、宮内公文書館所蔵)も、翻刻するうえでの参考史料として、画像(JPEG)ファイル化した。 以上の準備作業を行うとともに、並行して、9月と12月の2回にわたって、学習院大学で研究会を行った。寺内正毅ないし寿一の史料群の背景をなすアーカイブズ学的研究が報告された。また、前述の画像化ファイルした史料を、共同研究者に配布した。 「井上馨関係文書」については、井上馨宛ての書翰すべての電子式複写を完了した。また、既に部分的に翻刻を終え、電子ファイルへの入力を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の目的は、3機関に分散所蔵されている「寺内正毅関係文書」のうち未翻刻の寺内宛て書翰群を翻刻し、それをもとに共同研究することにある。以上の翻刻・共同研究の前提となる史料群の撮影と画像ファイル化については、「9.研究実績の概要」において述べたように、平成28年度中に完成することができた。そのため、実際に翻刻と共同研究にとりかかることが可能となった。 ただし、実際の翻刻や共同研究は平成28年度中に行うことはできず、平成29年度に持ち越したため、「(3)やや遅れている。」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
「寺内正毅関係文書」のうち寺内宛て書翰群の翻刻と共同研究については、「11.現在までの進捗状況」で述べたように、作業の前提となる史料の撮影や画像ファイル化、USBファイルの配布を完了したため、平成29年度に関しては実際に翻刻と、翻刻史料にもとづく共同研究を行う。平成29年度中に最低2回は開催を予定している研究会では、上記翻刻作業を進めるための打ち合わせや確認を行うとともに、寺内正毅・寿一や関連の研究報告を行うつもりである。 「井上馨関係文書」については、引き続き研究代表者が井上馨宛て書翰群の翻刻を進めるとともに、それにもとづいた研究を進めるつもりである。
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Research Products
(4 results)