2016 Fiscal Year Annual Research Report
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16H03494
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高尾 千津子 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (00247264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 真理 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20164741)
武井 彩佳 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (40409579)
宮崎 悠 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (40507159)
小森 宏美 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (50353454)
鶴見 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)
Wolff David 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (60435948)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ホロコースト / ソ連史 / 東欧史 / ユダヤ人 / 難民問題 / 第二次世界大戦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はホロコースト研究のなかでも、旧共産圏に焦点を当てた、ドイツ史、中・東欧史、ロシア史研究者による共同研究である。本年度は①海外からのホロコースト研究者の招へい②研究組織内の成果報告会の開催③ホロコースト関連資料の収集と現地でのフィールドワークという3つの柱を中心に活動を行った。2017年1月、イェール大学のティモシー・スナイダーを招へいし、東京大学、聖心女子大学にてそれぞれ「ブラッドランドーーヒトラーとスターリン 大虐殺の真実」「ブラザーランドーー諸国民の起源」と題する公開講演会を開催した。この講演会は「異文化交流と近代外交の変容」(研究代表者 桑名映子氏)との共催である。 2017年3月にはイスラエルから海外共同研究者のキリル・フェフェルマンを招へいし、日本ユダヤ学会との共催で、学習院女子大学にて「ナチ占領下ソ連の非アシュケナズ系ユダヤ人の運命」と題する講演会を開催した。また、3月に東京医科歯科大学にて開催した研究集会では、フェフェルマンが「ソ連におけるホロコーストーーキリスト教、イスラームの対ユダヤ関係 “Christianity and Islam vs. the Jews during the Holocaust in the Soviet Union”」と題する報告のほか、研究分担者による東欧におけるホロコーストをめぐる成果報告「ルーマニアにおけるホロコースト」(野村真理)、「ポーランドにおけるホロコーストの諸相(宮崎悠)がなされ、代表者、分担者による討論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカ、イスラエルからホロコースト研究の第一人者を招へいし、他研究組織や学会との共催による公開講演会を開催することができた。東欧、旧ソ連圏での現地文書館での史料調査、資料収集に少々の遅れが見られたが、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度よりスロヴァキア近現代史、リトアニア現代史の研究者を研究分担者および研究協力者にむかえ地域研究を一層充実させる。各分担者は担当する国と地域の文書館を中心に現地資料調査、資料収集を継続する。最終年度には公開講演会、シンポジウムを国内で開催し、研究成果を発表する。
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Research Products
(9 results)