2019 Fiscal Year Annual Research Report
インド被差別民解放運動と仏教復興運動にみる当事者性の獲得に関する宗教人類学的研究
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16H03533
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
関根 康正 神奈川大学, 付置研究所, 研究員 (40108197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晋介 茨城キリスト教大学, 文学部, 准教授 (30573175)
根本 達 筑波大学, 人文社会系, 助教 (40575734)
志賀 浄邦 京都産業大学, 文化学部, 教授 (60440872)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ダリト / サバルタン / トランスナショナル / ポスト・アンベードカル / 言説分析 / ナーグプル / インド仏教 / アーカイブ化 |
Outline of Annual Research Achievements |
関根は、コロナ禍でインドでの現地調査を遂行できなかった。繰越調査費は文献・物品購入に充て、それらを利用して17年度18年度に実施したインドとロンドンでのダリトをめぐる現地調査データの整理と考察を深めた。その成果として、国際シンポジウム口頭発表「Who is witnessing the Subaltern? : Rethinking from the theories of “Anthropology of Pollution” and “Street Anthropology”」を行った。 根本は、2019年8・9月に映像作家小林三旅とナーグプルに出張し、佐々井秀嶺が保存する不可触民解放運動史料のデジタルアーカイブ化を行った。1960年代からの手記や写真の撮影を行ない、撮影枚数は計6700枚となった。史料の種類と年代別に20箱程度に分類した。このうち10箱をナーグプルから茨城県の筑波大学へ輸送した。さらに佐々井のインタビューや祝祭ホーリーの調査に取り組んだ。 鈴木は、過去3回の現地調査の成果を元に研究報告「ポスト・アンベードカル時代のインド仏教徒とトランスナショナル・ネットワーク:スリランカ仏教徒との小さな交流が生み出すもの」を行った。そこで今日のインド仏教と近隣仏教圏との間にはトランスナショナルな草の根レベルのネットワークを通じて影響関係があることを明らかにした。 志賀は、主に『ブッダとそのダンマ』等のアンベードカルの諸著作の言説分析を行った。6月の研究会では、ゴウリ・ヴィシュワナータンの議論を手がかりに現代インドにおいて「改宗すること」がいかなる意味を持つのかという問題について考察した。また8月の研究会では、13世紀頃までの「インド仏教」とアンベードカル(20世紀)以後の「インド仏教」は同じものなのかについて検討した。なおコロナ禍でインドで現地調査を実施できなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)