2017 Fiscal Year Annual Research Report
日本の企業・アメリカの企業・ドイツの企業-総合電機企業の比較史的研究-
Project/Area Number |
16H03646
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
谷口 明丈 中央大学, 商学部, 教授 (20103228)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅山 真次 東北学院大学, 経営学部, 教授 (00202127)
宮田 憲一 明治大学, 経営学部, 助教 (00782351)
近藤 光 明治大学, 経営学部, 助教 (10762148)
関口 定一 中央大学, 商学部, 教授 (20138613)
ドンゼ ピエール・イヴ 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (20635718)
市原 博 獨協大学, 経済学部, 教授 (30168322)
長谷川 信 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40144050)
石塚 史樹 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (40412548)
長谷部 弘道 杏林大学, 総合政策学部, 講師 (40781282)
金 容度 法政大学, 経営学部, 教授 (70350212)
西村 成弘 関西大学, 商学部, 教授 (70511723)
平本 厚 東北大学, 経済学研究科, 名誉教授 (90125641)
田中 洋子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (90202176)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 経営史 / 比較経営史 / 総合電機企業 / 社会関係 / 国際関係経営史 |
Outline of Annual Research Achievements |
Ⅰ戦略と組織構造 前年度の成果と議論を受け、多角化戦略と事業部制組織の各企業での展開を検討し、多角化戦略展開の動機と、事業部制組織形成の誘因を明らかにし、通説的理解の再検討を行うことができた。。その成果を第53回経営史学会全国大会のパネルで発表した。さらに、出版に向けての準備を開始した。 Ⅱ機能 各研究者が担当する研究で得た諸機能に関する資料と情報を整理蓄積し、次期の研究の土台形成に努めた。 Ⅲ社会関係 一昨年度の経営史学会大会統一論題へ向けての研究の成果を土台にして、成果の刊行を目指して以下の項目について研究を進展させるとともに、来年度に開催される第32回富士コンファレンスの報告の基礎となる研究を進展させることができた。1.総合電機企業の戦略展開と人的資本。2.GEにおける基幹労働者とエンジニア-企業内徒弟制とテストシステムを中心に。3.日立製作所における基幹労働者とエンジニア-日立工業専修学校を中心に。4.シーメンスにおける基幹労働者とエンジニア。5.GEにおける研究所の展開とエンジニア。6.日立製作所における研究所の展開と技術研修所。7.シーメンスにおけるエンジニアの雇用と教育。8.GEにおける経営者養成とクロトンビル経営研修所。9.日立製作所における経営者養成と日立総合経営研修所。10 シーメンスにおける経営者養成 Ⅳ国際関係経営史 前年度と同様に、これまでの研究を比較検討し、研究すべきトピックを確定して研究を開始しすることができた。1.特許をめぐる国際経営関係史;2.戦前期の競争と協調;3.戦後期の競争と協調、については第18回世界経済史学会と富士コンファレンス出の報告の準備を開始した。 Ⅴ国際会議 富士コンファレンスの応募が採択され、その準備を開始した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究は「Ⅰ戦略と組織構造」「Ⅱ機能」「Ⅲ社会関係」「Ⅳ国際関係経営史」の4つ「カテゴリー」について行われる。「カテゴリー」ごとに課題を達成するための複数の「テーマ」が設定され、その「テーマ」を解明するために設定された複数の「トピック」を研 究者が個別にあるいは共同で担当する。研究は収集されている資料と今後収集される資料をデジタル化し、それを共同利用することによって進められる。カテゴリーⅠについては29年度にほぼ研究を完了させる。Ⅱについては、蓄積された資料と情報に依拠して、今後研究すべきトピックを発見する。Ⅲについては、30年度に中心部分の研究をまとめる。Ⅳについては、テーマごとにこれまでの研究を 比較検討し、一定の結論を得るために必要なトピックの研究を進め、研究をまとめる基礎を築く。」というのが当初の計画であったが、「研究実績の概要」に記したように、それらはおおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
Ⅰ戦略と組織構造 前年度の経営史学会大会のパネルに向けての研究の成果と議論を受け、多角化戦略と事業部制組織の各企業での展開を検討し、多角化戦略展開の動機と、事業部制組織形成の誘因を明らかにし、通説的理解の再検討を行う。また、選択と集中による総合電機企業の解体過程の比較検討も行い、その成果を出版する準備を開始する。 Ⅱ機能 この分野の研究は本研究期間では本格的には扱わない。各研究者が担当する研究で得た諸機能に関する資料と情報を整理蓄積し、次期の研究の土台形成に努める。 Ⅲ社会関係 一昨年度の経営史学会大会統一論題へ向けての研究の成果を土台にして、成果の刊行を目指して研究を進展させ、第32回富士コンファレンスでその成果を報告すると同時に、刊行の準備を進める。 Ⅳ国際関係経営史 以下のテーマについて研究を進展させ、その成果を第18回世界経済史学会と富士コンファレンスで発表する。1.特許をめぐる国際経営関係史;2.戦前期の競争と協調;3.戦後期の競争と協調。 Ⅴ国際会議 以下の国際会議を組織することによって外国の研究者と研究の交流を図るとともに、3年の研究の成果の総括を行う。1.第18回世界経済史学会における1セッション(History of International Business Relations (HIBR) in Technology, Patent, and Innovation)。2.第32回富士コンファレンス(Toward Global Business History: A Focus on the Electrical and Electronic Equipment Industry)
|
Research Products
(10 results)