2017 Fiscal Year Annual Research Report
Panel/Longitudinal Studies on Changing Marginal Labor
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16H03691
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
太郎丸 博 京都大学, 文学研究科, 教授 (60273570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 あかね 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (20470106)
阪口 祐介 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (50589190)
藤原 翔 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60609676)
吉田 崇 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (80455774)
吉岡 洋介 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (90733775)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会移動 / 職業移動 / 社会階層 / 社会意識 / 非正規雇用 / 失業 / パネル調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は第1~3波の調査を実施した。研究グループ内で質問すべき項目の検討会を行い、職業関連の質問項目と意識関連の質問項目を選定した。調査対象者は調査会社の登録モニターから年齢と学歴で層化して抽出した。そののち調査会社と相談しながら第1波調査の質問票を作成した。実査は調査会社に委託し、納品された第1波データをクリーニングした。 秋には第1波調査と同じようにして第2波の調査を実施した。第2波調査の対象者は第1波調査の回答者とし、質問項目は原則として第1波調査で尋ねた項目を繰り返し尋ねることとしたが、2回目なので尋ね方を多少変更して不自然にならないようにした。第二波と同様にして第3波の調査も2月に行った。 これらを集計して分析することで以下のようなことが分かった。第一波の有効回収数は2500で回収率は11.6%であった。第二波と第三波の回収率はそれぞれ70.0%、52.8%で、1~3波にすべて回答した者は1195人であった。第二波も第三波も第一波の有効回答者に再度回答を依頼しているが、第二波の有効回答者のうち第三波の調査に回答した者は68.3%、第二波には回答しなかった者のうち第三波には回答した者は16.8%であった。ちなみに第一波の回答者には台湾籍が一名と中国籍が二名おり、前者は第二波以降脱落したが後者の二名は第二波、第三波にも回答している。また第一波では25~29歳の非労働力率が労働力調査よりも10~12ポイント高い。有職と無職のあいだの移動率を検討すると、無職から有職への移動率は 10~26% 、有職から無職への移動率も 10% 程度あり、3~4か月のあいだにかなりの移動が生じていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究の遅れにより、調査の開始が遅れてしまったが、その後は修正した予定の通り調査を実施しており、当初計画通り2018年度中にすべての計画を実施できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は第4波の調査を実施し、データのクリーニングとコーディングを完了させ、すべてのデータを使った職業移動や労働に関する意識の変化を分析していく。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 社会学の力2017
Author(s)
友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留、太郎丸博ほか
Total Pages
312
Publisher
有斐閣
ISBN
464117430X