2017 Fiscal Year Annual Research Report
自動運転知能化空間における安心安全フィードバックシステムの開発
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16H03723
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上出 寛子 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (90585960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小菅 一弘 東北大学, 工学研究科, 教授 (30153547)
高橋 英之 大阪大学, 基礎工学研究科, 特任講師(常勤) (30535084)
笠木 雅史 名古屋大学, 教養教育院, 特任准教授 (60713576)
新井 健生 電気通信大学, その他部局等, 客員教授 (90301275)
山邉 茂之 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (90533670) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | マインドワンダリング / 運転の楽しみ / 半自動運転 / 手動運転 |
Outline of Annual Research Achievements |
ドライビングシミュレータ環境が、実車実験とどの程度類似しているかどうかを、手動・半自動での運転モードと、マインドワンダリングの発生との関連から検討するため、実車実験と同様の被験者5名に対して、ドライビングシミュレータを用いた実験を行った。実車実験のドライブレコーダ記録から、追い越された車の種類、台数、また、道路環境(工事等による片側車線規制など)を確認し、これらの要因に関して平均的な運転状況をドライビングシミュレータ上に再現した。また、実車の際には安全性を考慮して実施できなかった、アイカメラを用いた視線測定も行った。実車の場合と同様に、ランダムなタイミングで、音声により運転に集中しているかどうかを訪ね、マインドワンダリングの発生を計測した。同じ被験者に対して、自動運転、半自動運転の両方のモードを行った。 その結果、同じ被験者である一方で、シミュレータと実車では、運転モードとの関連でマインドワンダリングの発生について類似した結果は得られなかった。アイカメラの測定の結果、マインドワンダリングを行っている際には、視線が真正面に集中せず、周囲に分散することが確認された。また、全ての被験者が半自動運転の際に、マンドワンダリングしやすいという訳ではなく、運転に自信のある傾向の人は、手動運転の方が、半自動運転よりもマンドワンダリングしやすく、慎重な運転をする傾向の人は、半自動運転の方が、マインドワンダリングしやすいという結果も得られた。また、運転の楽しみについても、これまでの成果で、半自動運転の昨日のついた車のドライバーの方が、手動運転の車のドライバーよりも、運転の楽しみを高く感じていることが明らかになっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マインドワンダリングの発生時に置ける視線の特徴について明らかにすることができた。また、運転の楽しみを定量化する心理尺度も完成し、半自動運転と手動運転のとの比較も完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、シミュレータを用いた実験状況の改善と共に、実際に、半自動運転の機能(ACC、LKAS)のついた車のドライバーと、そうではない手動運転の車のドライバーに対する調査を実施し、自動運転機能とドライバーのマインドワンダリングについて検討を行う。運転の楽しみとマインドワンダリングの関連についても、詳細な調査を実施していく。
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Research Products
(2 results)