2017 Fiscal Year Annual Research Report
テレビゲームにおける暴力シーンの影響を避ける適切なレーティングに関する研究
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16H03727
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
坂元 章 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (00205759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 明子 創価大学, 文学部, 准教授 (10635288)
笠原 章子 (七海陽) 相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (50410494)
松尾 由美 関東短期大学, こども学科, 講師 (50711628)
田島 祥 東海大学, 現代教養センター, 講師 (60589480)
佐々木 輝美 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70235258)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会心理学 / ゲーム / 暴力 / コンテンツ・レーティング / 青少年保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
レーティングの活用や家庭でのゲームの利用に関するしつけがテレビゲームの悪影響を避けるかどうかを検討するために、平成29年度~30年度にかけて2波の縦断調査を計画した。縦断調査は、(1)3歳~小学校3年生までの子どもの養育に中心的に関わっている保護者を対象にしたWebによる縦断調査と、(2)小学校4年生以降の小学校高学年、中学生、高校生の児童・生徒を対象とした質問紙による縦断調査の2つの調査を実施することで、就学前から高校生までの児童・生徒への影響を検討する。 平成29年度はこれらの縦断調査の1波目の調査を実施した。その結果、(1)3歳~小学校3年生の保護者に対するWeb調査については、2400名(男性498名、女性1902名)が回答した。レーティングの実施の有無について、昨年度の調査同様、ゲームの購入時にレーティングを参考にしている保護者よりもしていない保護者のほうが多いことが示された。(2)小学校4年生以降の小学校高学年、中学生、高校生の児童・生徒に対する質問紙調査では、調査協力校から児童・生徒4780名分の回答が得られた。遊んでいるゲーム内容を親にチェックされた経験については、小学生、中学生、高校生の順に経験率が少なくなっていくが、いずれの校種でも全く経験していない場合が最も割合が多かった。 平成30年度では、2波目の調査を実施し、上記のようなレーティングの活用や、家庭でのゲーム利用に関するしつけが子どもの攻撃性や適応に影響があるかどうか分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた縦断調査2つの1波目の実施が完了しており、研究計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は昨年度から継続して実施している保護者や児童・生徒を対象とした縦断調査の2波目を実施する。昨年度の1波目のデータと合わせて分析することでゲーム接触からの子どもたちの攻撃性や依存傾向への因果関係とその影響を調整するコンテンツ・レーティングや家庭の介入行動等の効果を検討する。
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Research Products
(7 results)