2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the analysis of school textbooks and teacher-training course with regard to sexuality education, and on the development of sexuality education programm based on the international standard
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16H03768
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Research Institution | Ryotokuji University |
Principal Investigator |
池谷 壽夫 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (90136367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 美穂 女子栄養大学, 栄養学部, 専任講師 (00759029)
橋本 紀子 女子栄養大学, 栄養学部, 名誉教授 (20138530)
関口 久志 京都教育大学, 教育創生リージョナルセンター機構, 教授 (70598755)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | セクシュアリティ / 性教育 / 男子性教育 / 性教育関連教科書 / 中学校における性教育に関する調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に当たる30年度は、①教員養成課程で性教育を進めている大学教員への補足インタビューの実施、②「中学校における性教育に関する調査」のまとめとその成果の発表、③学校で男子性教育を積極的に取り組んでいる教員へのインタビューとそれにもとづいた男子性教育の課題の解明を行うことに取り組み、④3年間の研究成果を成果報告書としてまとめ、公表した。本研究の成果は以下のとおりである。 作業課題1では、以下の作業課題の成果を踏まえ、思春期男子の性の課題が、①否定的な精通観、②性知識の乏しさ、③性情報源としてのインターネットポルノ、④LGBTに対する否定的態度、にあることを明らかにし、男子性教育の実践を分析して、男子性教育のテーマ群を思春期の身体との出会い、受精・妊娠・出産と避妊、多様な性とジェンダー、他者との関係づくり、ポルノを含む性情報との付き合い方にまとめ、男子性教育プログラム案を提起した。作業課題2では、イギリス、オランダ、タイの性教育調査の成果を、①性教育に関する法的根拠、カリキュラムでの位置づけ、②性教育関連教科書の分析、③性教育関連施設のインタビューの総括、という観点から行った。その結果、①3か国ともに、性教育それ自体を義務化し、カリキュラム化していること、②イギリス、オランダの性教育関連教科書は性の科学的事実の伝達と人間関係を重視しているのに対して、タイの教科書では、道徳的な色彩が強くなっていることが明らかになった。作業課題3では、性教育関連科目をもたない教員養成大学が約6割あり、しかも当該科目がある大学でも必修・専攻必修が約4割しかないことがわかった。しかも、中学校への性教育実施アンケートから明らかなように、保健体育科教員が中学校での性教育の担い手の9割を占めているので、ほとんど性教育をうけたこともないままに多くの教員が性教育の授業を行っている実態が浮き彫りになった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)