2018 Fiscal Year Annual Research Report
Behavior assessment/exposure assessment/risk assessment of SVOCs in the indoor environment
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16H04468
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
篠原 直秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (50415692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (00454033)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (20345383)
関根 嘉香 東海大学, 理学部, 教授 (50328100)
水越 厚史 近畿大学, 医学部, 講師 (50520318)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 准教授 (80469246)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ハウスダスト / フタル酸エステル / PVC / 放散量 / 移行量 |
Outline of Annual Research Achievements |
PVCシートからの放散量やシート状の気中濃度を把握するために、複数の拡散距離(0.9, 1.85, 2.75, 3.8, 5.75 mm)でPFSによる放散量測定を行った。 建材上に複数の拡散距離(0.9, 1.85, 2.75, 3.8, 5.75 mm)がある場合のダストから粒子への移行と気中への放散を測定する試験には、JIS 試験用粉体 1(15種)の標準ハウスダストを用い、ダスト設置の1,3,7,14日後にダストを回収した。ハウスダストは、180 μmの篩に掛けて0.3, 1.0, 3.0, 12 mg/cm2で塩ビシート上に均一に撒いて試験した。 異なる粒子への移行を評価するために、ポリエチレン粒子(CPMS; 比重 0.96; 径1-10, 45-53, 90-106 μm))とソーダライムガラス粒子(SLGMS; 比重 2.5; 径1-38, 45-53, 90-106 μm)を用いた。拡散距離は5.75 mmとし、1,3,7,14日後にダストを回収した。 PVCシートからハウスダストへのDEHPの移行量は、経時的に増加していたが、徐々に吸着が飽和に近づいて増加量は減少していた(図3)。また、PVCシート表面のダスト量が少ないほど、重量当たりのダストへのDEHPの移行量が大きかった。ダスト上の空気層の厚さによる違いはみられなかった。PVCシートの面積当たりの移行量は、粒子量が多いほど大きかったが、14日後で20~40 μg/cm2と、2倍程度の違いしか見られなかった。 PVCシート上のダスト量が3, 12 mg/cm2の場合には、ダストへの吸着のために7日後や14日後まで放散量が非常に小さかったが、ダスト量が1, 0.3 mg/cm2の場合には、ダストがない場合と同様に線形の経時的な増加を示した。ダストへの移行量は、気中への放散量より数10~数100倍高かった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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