2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the pathogenesis of autoimmune disease through the functional study of AIRE
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16H05342
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松本 満 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 教授 (60221595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 純子 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (20451396)
西嶋 仁 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (60425410)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自己免疫疾患 / Aire / I型糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
Aireは、その機能欠損により自己免疫疾患の発症に至る転写調節因子であり、その発現は胸腺髄質上皮細胞(mTEC)で最も強いことから、Aire機能の解明は広く自己免疫疾患の原因究明につながる重要な研究課題である。すなわち、免疫学的自己を表出するmTECに発現し、自己寛容の成立に必須の役割を担うAireがどのようなメカニズムによってT細胞にトレランスを誘導するかを検討する必要がある。これまでの解析から、mTECが産生する自己抗原が骨髄由来の抗原提示細胞(BM-APC)に受け渡されるプロセスにおいてAireが重要な役割を担うことが明らかになっている。一方、mTECおよびBM-APCの両方の抗原提示細胞でAireを付加的に発現させたトランスジェニックマウスでは、逆説的に筋肉特異的な自己免疫病態が発生した。これら相反する病態のメカニズムの解明が必要であり、本研究課題においては様々なAire遺伝子改変マウスを用いて自己寛容の成立機構におけるAireの役割を詳細に解析する。 これまでのGWASを用いた研究では、APECED以外の自己免疫疾患におけるAireの寄与はあまり大きなものではなかった。そのため、最近のAireのdominant-negative変異が悪性貧血や白斑症などの自己免疫疾患の原因となっているという発見はAireの自己免疫疾患における役割の大きさを明らかにした点で極めて重要な報告であった。しかしながら、本研究はAireの発現増強、場合によってはAireのgain of functionによって自己免疫疾患が発生するという、さらに驚くべき可能性を提起しており、実際の自己免疫症例でそうした病態の存在を確認出来れば、Aireによる新たなHuman Immunology分野の創出につながり、医学・医療上のインパクは極めて大きいと言える。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Paradoxical development of polymyositis-like autoimmunity through augmented expression of autoimmune regulator (AIRE)2018
Author(s)
Hitoshi Nishijima, Tatsuya Kajimoto, Yoshiki Matsuoka, Yasuhiro Mouri, Junko Morimoto, Minoru Matsumoto, Hiroshi Kawano, Yasuhiko Nishioka, Hisanori Uehara, Keisuke Izumi, Koichi Tsuneyama, Il-mi Okazaki, Taku Okazaki, Kazuyoshi Hosomichi, Ayako Shiraki, Makoto Shibutani, Kunitoshi Mitsumori, Mitsuru Matsumoto
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Journal Title
J. Autoimmunity
Volume: 86
Pages: 75-92
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Aire Controls in Trans the Production of Medullary Thymic Epithelial Cells Expressing Ly-6C/Ly-6G2018
Author(s)
Junko Morimoto, Yumiko Nishikawa, Takumi Kakimoto, Kohei Furutani, Naoki Kihara, Minoru Matsumoto, Koichi Tsuneyama, Yuko Kozono, Haruo Kozono, Katsuto Hozumi, Kazuyoshi Hosomichi, Hitoshi Nishijima and Mitsuru Matsumoto
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Journal Title
J. Immunol
Volume: 201
Pages: 3244-3257
DOI
Peer Reviewed
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