2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research for sustainable development of the region through Nicaragua archaeological survey and field museum management
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16H05665
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
南 博史 京都外国語大学, 国際貢献学部, 教授 (00124321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉幡 茂 京都外国語大学, ラテンアメリカ研究所, 客員研究員 (60585066)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 先住民集落研究 / 文化財ガバナンス / フィールドミュージアム / ニカラグア先住民文化 / 持続可能なコミュニティ / 学校教育連携 / 住民主体 / 観光 |
Outline of Annual Research Achievements |
今期前半は、現地の政治問題から一時治安が悪化したため、考古学調査対象地のラスベガス遺跡での発掘調査は2019年3月になって実施した。一方、コミュニティ・ミュージアム設立に向けた地域住民との交流活動や、キラグア山系西側地域における文化財保護活用ネットワークに関する活動は、現地の研究協力者によってコンスタントに実施できた。 ラスベガス遺跡の発掘調査は、当初の予定では集落構造の解明に向けた調査とマウンド1の性格を明らかにする調査を実施する計画であったが、上記の事情、および本科研B海外の最終年度のため後者に集中した。 マウンド1では、昨年度に引き続き頂部の掘り下げを行った。マウンドの性格を祭壇と推定し、発掘区中央部にサブトレンチを設定、マウンド基盤層まで掘り下げた。その結果、マウンド外側の基盤層とほぼ同じ高さでこれに相当する土層を検出した。ただし、確定させるためにはさらに面的な調査が必要になる。一方、サブトレンチの南西端に土壙を検出した。上面は比較的整った形の石で覆われており、内部は埋土が水平に堆積していた。とくに最下層からは炭化物が見つかった。土壙の位置や形状から埋葬などの主体部と判断した。ただし、明確な埋葬品も出土しておらず全容は不明である。この炭化物の放射性炭素年代の測定を行う。 コミュニティ・ミュージアムづくりについては、今年度マティグアス市の予算によって建築を始める予定であったが、上記の治安問題の影響があって予算が縮小、延期になった。今後、日本政府からの資金援助も含めて建築費の確保が課題となる。一方、博物館活動については順調に進んだ。とくにティエラブランカ地区内の小学校から要望があって、考古学体験授業を行い22名の学校生徒が参加した。 地区住民へのワークショップは、昨年度までの成果に基づき「観光にどう取り組むか」をとりあげた。地域住民が主体的なることが重要であると結論した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
国際文化資料館、ラテンアメリカ研究所からニカラグアを中心とした中米地域の活動報告を随時掲載している。
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Research Products
(7 results)