2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evolution of army ant syndrome: lessons from non-army ant doryline ants
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16H05769
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
伊藤 文紀 香川大学, 農学部, 教授 (50260683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 克之 首都大学東京, 理学研究科, 准教授 (30523419)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 軍隊アリ / コロニー構成 / 繁殖周期 |
Outline of Annual Research Achievements |
各地でサスライアリ亜科の非軍隊アリ種のコロニーを採集し、コロニー構成を調査するとともに、餌内容、繁殖の周期性、カスト分化程度等について明らかにした。主な結果は以下の通り。(1)Cerapachys 属12種, Lioponera属4種、Parasysia属1種のコロニー構成を調査し、平均コロニーサイズはCerapachys属で数百個体を超えるものが数種含まれていたが、他の属ではいずれも20個体前後から100個体未満で、軍隊アリと比較して著しくコロニーサイズが小さかった。多女王制種がCerapachys属では少なくとも6種、Parasysia属で1種あり、この点でも軍隊アリと著しく異なっていた。女王の卵巣小管数は種間で多様で、Lioponera属ではわずか4本で、Cerapachys属では7本から62本までさまざまで、おおむねコロニーサイズが大きい種ほど卵巣小管数は多い傾向があった。(2)Lioponera属はいずれの種も非周期性繁殖種で、乾期をのぞくとつねに卵、幼虫、蛹が巣内に含まれていた。ほかの種はすべて周期性繁殖で、ある時期に一斉に産卵し、幼体が同調的に成長したと考えられる幼体構成であった。周期性と非周期性の繁殖パターンは室内の飼育下でも確認された。(3)餌への特殊化はさまざまで、Lioponera属ではアリ類の幼体しか摂食しなかったが、Cerapachys属のコロニーサイズが大きな種では様々な節足動物を餌として利用した。(4)働きアリの採餌行動はコロニーサイズによってことなり、コロニーサイズが小さな種では単独で餌を探索したが、大型の種では複数個体が同時に出巣する集団採餌をおこなった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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