2019 Fiscal Year Annual Research Report
チェルノブイリ周辺国における非放射線誘発小児・若年者甲状腺がんの分子疫学調査研究
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16H05832
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
光武 範吏 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50404215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 昇 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (30295068)
サエンコ ウラジミール 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (30343346)
ログノビッチ タチアナ 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (30423643)
高橋 純平 長崎大学, グローバル連携機構, 助教 (50574026)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 甲状腺癌 / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度も順調にベラルーシ、ミンスクがんセンターより試料を収集できた。ミンスク市にある長崎大学代表部を通して、これまでと同様に、現地にてフォローアップ中の患者に来院を依頼し、採血した血液よりリンパ球を抽出、数回に分けて長崎大学へ輸送した。本年度も研究分担者が訪問し、共同研究者との打ち合わせ、リンパ球抽出に関してはクオリティコントロールを行った。また、古い症例に対しては、一部病理組織の再確認を行った。本年度は120例を収集し、これで総収集数は350例となり、試料収集数は当初の予定通りまで達した。 これらのDNAについて、以下の4つの遺伝子領域の6つのSNPについて遺伝子型の決定を行った:chr. 2 (DIRC3, rs11693806とrs966423 ), chr. 8 (NRG1, rs2439302), chr. 9 (FOXE1/PTCSC2, rs965513とs1867277), chr. 14 (NKX2-1/PTCSC3, rs944289)。チェルノブイリ原発事故後の放射線誘発と見られる494例の小児甲状腺癌、1074名の癌を発症していないコントロールの遺伝子型との比較解析を行ったところ、rs944289では、放射線誘発小児癌では見られなかった有意な相関が、散発性小児癌では確認された。その他のSNPについては、放射線誘発癌と散発癌での差異は認められなかった。このことは、NKX2-1/PTCSC3遺伝子の何らかの機能が、発癌の誘因によって異なった働きをしていることを示唆している。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)