2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research for the regulation of HMGB1 in the interstitial lung disease
Project/Area Number |
16H07050
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柳原 豊史 九州大学, 大学病院, 助教 (40778841)
|
Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
|
Keywords | 特発性間質性肺炎 / HMGB1 / SP-A |
Outline of Annual Research Achievements |
特発性間質性肺炎の詳しい機序や治療法はいまだ確立されていない。また海外と異なり本邦では間質性肺炎の急性増悪の頻度が高いことも報告されている。そこで、申請者は間質性肺炎の急性増悪の背景には日本人特有の遺伝的背景があるのではないかと考えた。 申請者は文科省特別経費プロジェクト 広域ネットワーク型臨床研究事業である、「取り残された生活習慣病への挑戦-肺の生活習慣病の克服を目指した医療ネットワークの構築-」(略:肺の生活習慣病研究)(所管コード GAXU0118)という、福岡県下の九州大学を含む4大学と関連病院の連携により、特発性間質性肺炎および慢性閉塞性肺疾患約1000例を追跡する、前向きコホート研究に従事しており、日本人における特発性間質性肺炎のゲノム研究を行うことが可能な立場にある。 このコホート研究で入手した特発性間質性肺炎患者のヒトゲノムを用いて日本人特有の遺伝子多型があることを見出した。 また、最近の研究では、特発性間質性肺炎の急性増悪の機序にHigh mobility group box1 protein 1(HMGB1)の関与が知られており、過剰な炎症性サイトカイン様作用としてのHMGB1の制御にサーファクタントタンパク質であるSP-Aが関与している可能性を考えた。HMGB1やSP-Aを発現するプラスミドを作成し、293T細胞内で発現させたところ、SP-AはHMGB1と会合することを確認した。現在会合部位を同定するために、ドメイン欠失変異体を作成し実験を行っている。またヒトゲノムを用いてSP-Aに新規遺伝子異常がないか探索中である。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)