2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidate that fatigue-induced viral factors affect the onset of depression
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16H07220
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
岡 直美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00704503)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Keywords | うつ病 / ウイルス / ストレス / 精神疾患 / 抗うつ薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究により、SITH-1マウスは嗅球でアストロサイトのアポトーシスが誘導され、海馬の神経新生が阻害されるためにHPA axisが異常亢進し、ストレス応答反応に異常が生じていたとことが明らかになった。このメカニズムがストレス脆弱性を引き起こしていると考えられるため、ストレス応答反応に異常を生じていることが判別できるマーカーを探索した。しかし、ヒトでの測定に使用できる血液中mRNAの遺伝子発現変化等を特定することはできなかった。 そこで、SITH-1タンパク質の詳細な解析を進めた。その結果、SITH-1タンパク質は内在性のCalcium modulating ligand (CAML)タンパク質と結合し、細胞内カルシウム濃度を上昇させることが明らかになった。さらに、SITH1-CAML融合タンパク質を構築し、HEK293細胞に発現させてその性質を検討したところ、細胞内カルシウム濃度が上昇した。従って、SITH-1タンパク質は細胞内で発現するとSITH1-CAML融合タンパク質様構造を形成し、CAMLを恒常的に活性化することが示唆された。また、うつ病患者の血清を用いて抗SITH1-CAML抗体の有無を検証したところ、うつ病患者は抗SITH-1抗体よりも抗SITH1-CAML抗体を保持しており、陽性率は78.8%であった。一方、健常者の抗SITH1-CAML抗体の陽性率は3.6%であった。以上の結果から、SITH-1タンパク質の発現が原因であるうつ病患者は全体の約8割であり、うつ病患者の中でSITH-1タンパク質はSITH1-CAML様構造を構築して細胞内カルシウム濃度を恒常的に上昇していることが示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)