2016 Fiscal Year Annual Research Report
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16J03059
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北 悠希 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Keywords | 膀胱癌 / 抗がん剤耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
GC療法とDisulfiramの併用効果のメカニズムを解析した。まずCombination index assayにより、ジェムシタビンではなくシスプラチンとDisulfiramの間に相乗効果を認めることを確認した。続いてその細胞死がアポトーシスによることを示した。さらにその背後のメカニズムとして、共投与により銅トランスポーターであるATP7Aの細胞内局在が変化することにより、PtのDNA架橋量が増加し、活性酸素種の増大を導くことによるものであることを明らかにした。 また患者由来腫瘍片皮下移植マウスモデルを新たに3系統確立した。 膀胱癌細胞株同所移植モデル、皮下移植モデルならびに患者由来腫瘍片皮下移植モデルで併用療法の効果を検証したが、有意な結果は得られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vivoにおけるDisulfiramとGC療法の併用効果が認められなかった。これは、Disulfiramが血中に移行後速やかに代謝されてしまう、体内動態の問題と考えられた。このためDisulfiramをポリ乳酸によりミセル化したナノ粒子製剤の作製を試みており、製剤の最適化に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在Disulfiramをポリ乳酸によりミセル化したナノ粒子製剤の作製を行っており、この製剤による併用療法の効果について検証を進める。
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