2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16J05887
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 光明 東京大学, 東京大学史料編纂所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | 思想の世界史 / 昌平黌 / 古賀精里 / 古賀トウ庵 / 林子平 / ロシア認識 / 知的ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、去年度に提出した博士論文によって学位を取得した。その上で、史料調査、論文等の執筆、学会の企画作り、研究会での報告等を行った。 史料調査については、東京大学史料編纂所・同総合図書館・同東洋文化研究所図書室・国立国会図書館・国立公文書館・早稲田大学附属図書館・宮内庁書陵部・石川武美記念図書館成簣堂文庫・西尾市岩瀬文庫・茨城大学附属図書館菅文庫・関西大学附属図書館・大阪歴史博物館・堺市立中央図書館・東北大学附属図書館狩野文庫等で実施した。そして、 それらの機関の所蔵史料・文献を閲覧・撮影、複写した。 論文等の執筆については、本年度は論文一本を公刊することができた。この論文は、『歴史評論』の特集「〈思想の世界史〉を構想する」に依頼を受けて寄稿したものである。すなわち、中井竹山と交友のあった昌平黌の教授・古賀精里の思想世界におけるロシア認識の在り方について精里の漢文史料を中心に検討し、それが精里の息子で同じく昌平黌教授のトウ庵にどのように繋がっていくのかという点を実証的に跡付けた。さらに、近世大名の葬制に関する編著の書評を日本歴史学会から依頼され、執筆した。その他、『現代思想』に、自分の博士論文の内容の一部を簡単に紹介したエッセイを掲載した。 学会の企画作りについては、平成30年5月に開催された歴史学研究会大会における日本近世史部会の企画「近世日本の権威と民衆」の個別報告・全体討論の司会を依頼されたため、途中からその企画に関与し、大会当日の議論の進行役を務めた。研究会での報告については、同年8月に三谷ゼミOB・OG研究会において、三谷博『維新史再考』の書評報告を行い、その後、著者の三谷氏本人も含めて議論が交わされた。その後、平成31年3月には同研究会が京都大学で開催され、二つの報告とその後の議論に参加した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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