• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

非言語情報を通じた社会的相互作用による他者理解のメカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 16K00216
Research InstitutionTamagawa University

Principal Investigator

松田 哲也  玉川大学, 脳科学研究所, 教授 (30384720)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords認知神経科学 / 社会神経科学 / 脳機能イメージング
Outline of Annual Research Achievements

人の魅力度が社会的相互作用により変化するメカニズムを理解することを目的に、プレゼントの受け渡しによる二者間の社会的相互作用を設定し、プレゼントの社会的意味(価値)とプレゼントの貰い手のプレゼントの渡し手に対する魅力(価値)がどのような関係性で変化するかを明らかにすることを目的に研究を進めている。初年度は、社会性の個人差を検討するための方法として脳の構造的な違いから説明できる方法について検討を行った。方法としては、米国で行われているHuman Connectome Projectで開発されたMRI撮像シークエンス、解析パイプラインを導入し、脳領域を半球180領域に分類し、領域の厚さ、ボリューム、体積などを個人毎に求めることが可能になった。
また、課題で使用する素材のプレレーティングを行い、被験者に価値(魅力度)を9段階で評価させた。素材は、プレゼントとしてもらう物として、その写真を集めた。さらに、そのものが、プレゼントとしてもらった場合に何か社会的意味を含むものであるか、ないかについても回答させた。このように課題に用いる刺激の準備も順調に進んでいる。
このように、最先端のMRIの撮像法、解析法を導入しより脳をより詳細な領域に分類した上で、脳の活動を検討できる環境が整備された。また、人の魅力度が社会的相互作用により変化するメカニズムの理解を目指したfMRI課題を行う準備として、使用する刺激を作成し、プレレーティングを行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度については実験環境整備を行う計画通り、最先端のMRIの撮像、解析環境の整備を行うことができている。またfMRI実験で使用する刺激の準備も順調に進んでいる。このような理由から、おおむね計画通り順調に進展していると評価できる。

Strategy for Future Research Activity

平成29年度は、平成28年度に整備した研究環境を用いて、MRI実験を行い被験者を増やし、まず個人差について、行動、脳活動、脳形態から検討を行う。また、fMRI実験を開始し、細分化した脳領域と脳活動の関係性を明らかにできる解析方法の検討を開始する。さらに、人の魅力度が社会的相互作用により変化する脳領域の同定を行うことを目指す。

Causes of Carryover

初年度よりfMRI実験を開始する計画でいたが、急遽新しいMRI解析法(HCP)が発表になり、本研究を今後推進する上で、その解析法を導入することが必要と判断し、まずはHCP撮像法、解析パイプラインを導入することにした。そのため、初年度に行う予定であった実験に必要な費用の使用が遅れているため、次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

初年度にHCP撮像法、解析パイプラインを無事導入完了したので、今後はそれを使い実験を進めていく。被験者を対象とした実験を二年目に行う予定であり、その必要として使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Int'l Joint Research] カリフォルニア工科大学(北米)

    • Country Name
      その他の国・地域
    • Counterpart Institution
      カリフォルニア工科大学
  • [Journal Article] Rawlsian maximin rule operates as a common cognitive anchor in distributive justice and risky decisions.2016

    • Author(s)
      Kameda T, Inukai K, Higuchi S, Ogawa A, Kim H, Matsuda T, Sakagami M.
    • Journal Title

      PNAS

      Volume: 113(42) Pages: 11817-11822

    • DOI

      10.1073/pnas.1602641113

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2018-01-16   Modified: 2022-02-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi