2018 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a Web Synchronization Method Considering Cognitive Mechanisms on Real-time Collaborative Editing
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16K00420
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
大囿 忠親 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90324475)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リアルタイム協調編集 / 多層Canvasレイヤー / 共創支援 / 反転講義支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
リアルタイム協調作業用アプリケーションの試作と評価を行った。リアルタイム協調作業用Webアプリケーションの実装に関連して、試作済みのWebアプリケーションへの組み込み、および様々な実環境での運用により本提案手法の有効性を評価した。端末としては、PCおよびスマートフォン、タブレット端末を用いた。通信環境としては、Wi-Fiおよびセルラネットワークを用いた。具体的には、次の3つのシステムを試作・評価した。1つ目のシステムは、付せんに基づく共創支援のためのシステムである。本システムでは、現実の付せんをAR(Augmented Reality)技術を用いて電子付せんとして取り込み、電子付せんの状態をリアルタイムに同期することで、共創活動を支援する。2つ目のシステムは、プログラミング演習支援のためのウィンドウ共有システムである。仮想デスクトップ共有とは異なり、複数ユーザのウィンドウを複数ユーザで共有するため、ユーザのデスクトップ上では複数のユーザの多数のウィンドウを同期する必要がある。本システムの実装において、WebRTCを利用した同期技術に関する知見を蓄積した。3つ目のシステムは、前年度に引き続き、反転講義支援システムである。新たに講義資料および講師映像の配信に必要なソフトウェアを開発した。講義支援に関連して、AR技術を用いて受講生間のコミュニケーションを支援するシステムを試作した。ここでは受講生間のチャットをAR空間内で受講者の位置を考慮してリアルタイムに同期するための技術を蓄積した。これらの3つのシステムでは、多数のコンテンツを効率的に同期することが求められるため、これらのシステムの実装を通じて、本提案手法が効果的に応用システムに組み込み可能であることが示された。 関連する研究成果を、論文誌3編、国際会議4編(内1編は招待講演)で発表し、高い評価を得た。
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