2016 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of embedded librarian service through clients' information seeking behavior
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16K00451
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
鎌田 均 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (60707272)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 図書館サービス / 情報利用 / サービス評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「エンベディッドライブラリアン」という図書館サービスモデルの効果を評価する上で、図書館サービス利用者の情報ニーズ、情報行動と図書館サービスとの関係を理解する目的で、米国アリゾナ大学薬学部におけるインタビュー調査の実施と分析を主な内容としている。準備段階として、平成28年度9月までにインタビュー調査の計画作成及びインタビュー内容の素案を作成した。9月に調査地であるアリゾナ大学を訪問し、研究協力者と今後の研究計画を協議し、インタビュー内容について、現地で試行調査を行い、インタビュー質問、インタビューの構成を検討した。謝礼などの必要な手続きの詳細についても検討した。また、人を対象とした研究のための手続きを、調査地であるアリゾナ大学の研究倫理委員会と協議の上、必要な手続きを完了させた。9月、10月にかけて質的研究支援ソフトウェアの購入手続きを行い、研究協力者が利用できるようにした。インタビュー調査の準備のために、人の情報行動、インタビュー調査、質的データ分析、エンベディッドライブラリアンに関する文献を取得した。同時に、研究データの共有、インタビューに際する対象者への事前アンケートのために使用するアリゾナ大学が提供するデータ管理システムの利用に必要な手続きを完了させた。インタビュー調査は3月から実施され、研究代表者も同時期にアリゾナ大学を訪問し、2回のインタビュー調査に同席した。また、訪問時にそれまでに取得したデータについて研究協力者と協議し、今後の分析方法について確認した。インタビュー調査で予定していた人数にほぼ達する数の参加者を確保することができ、インタビュー調査はほぼ予定通りの内容で進行することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度に予定していたインタビュー調査は、開始時期は予定より遅れたが、3月から順次開始され、平成29年4月末までにほぼ終了し、予定していた人数に近い人数を確保し、インタビューデータ収集を完了した。インタビュー調査参加者向けの事前アンケートのオンラインシステム上での作成に時間がかかり、参加者募集の開始が遅れたが、参加者確保が順調にいかない場合を想定して期間を長く見込んでいたため、結果として大きな遅延は生じなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度9月までに、研究代表者を中心に、研究協力者とインタビューデータのコード化による質的分析を進め、9月に調査地であるアリゾナ大学を訪問し、研究協力者と分析結果について協議する予定である。また、9月以降に分析結果を研究成果にまとめる作業について検討し、平成30年度に予定している成果発表の計画を策定する予定である。
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Causes of Carryover |
平成29年3月に発生した旅費である、現地調査地アリゾナ大学への渡航費、インタビュー調査にかかった費用の支払い手続きが年度末までに完了しなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年4月に前年度の上記アリゾナ大学訪問にかかった渡航費の支払い手続きを完了させた。インタビュー調査にかかった費用についても支払い手続きを行なっている。
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