2017 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of embedded librarian service through clients' information seeking behavior
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16K00451
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
鎌田 均 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 准教授 (60707272)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 図書館サービス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度当初までに終了したアリゾナ大学薬学部でのインタビュー調査について、録音データを逐語録に変換する作業を研究協力者を中心に行った。録音データを聴取して確認しつつ、逐語録にしたデータの分析を質的データ分析ソフトウェアを援用して行った。今年度9月にはインタビュー調査対象地である、米国アリゾナ大学にて研究協力者と協議し、データ分析の方法について確認、議論を行った。データ分析は、逐語録にあるテキストから導き出したテーマに対してコードを付与することで行い、9月の研究協力者との協議では、コード付与のプロセス、コードの内容について議論を行った。 全てのデータ分析は未完了であるが、途中経過としての分析結果を研究協力者と協議し、適宜コードの変更などを行った。途中経過ではあるが、研究課題としていた、薬学部教員、学生などの情報利用の実態について詳細なデータを得ることができ、これまでの文献からも指摘されていた図書館サービスにおける課題、および調査地特有の課題を明らかにすることができつつある。 暫定としての調査結果を文章としてまとめ、研究協力者と共有し、検討を継続中である。また、関連する文献のレビューも文章としてまとめ、研究成果発表の準備を進めた。今年度末にかけて、次年度の研究発表の計画について、研究協力者と協議した。来年度に予定されている、研究協力者を日本に招聘しての発表については、国内の医学図書館分野での研究会などを検討し、現在までに日程、内容などを調整中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者の業務繁忙により、録音データを逐語録に変換する作業が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
録音データの逐語録変換作業を継続して進め、早急に完了される予定である。データ分析は並行して随時進める。コード付与されたテキストの内容を分析し、コードを適宜修正、他のコードにまとめる、類似するコードを整理する、上位コードを設定する、などの作業を通して、逐語録にあるテキストデータから研究成果となるテーマを抽出する。この作業を研究成果の途中経過と照合しつつ進め、適宜修正、変更を加え、研究成果の発表につなげる。国内における発表については、平成30年度6月を目処に、場所、日時、内容を決定し、内容についての概要を作成し、発表内容の準備を進める。これに伴う研究協力者の招聘に係る手続きを開始する。米国で予定している研究成果の発表についても、平成30年度前半中までを目処に、研究協力者と協議して詳細を決定し、平成29年度中に準備した文献レビューなどを踏まえて発表の準備を開始する。
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Causes of Carryover |
渡航時期に燃料費が下がっていたこと、渡航時期を繁盛期の8月ではなく9月にすることができたことにより、当初予定よりも低い価格で航空券を購入できたため、旅費が当初予定よりも低く収まったことが、次年度使用が生じた理由としてあげられる。来年度研究協力者日本招聘にかかる旅費に充当する予定。
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