2019 Fiscal Year Annual Research Report
"Kaiwai" Sign System with the aid of Landscape and Soundscape Sequences
Project/Area Number |
16K00724
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
池田 岳史 福井工業大学, 環境情報学部, 教授 (00340026)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | かいわい / サウンドスケープ / ランドスケープ / シークエンス / サイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ランドスケープとサウンドスケープシークエンスを援用した“かいわい”サインシステムの構築を目的とし,かいわいの基礎調査の結果を基に,空間構成調査,空間シークエンス調査,既設サイン調査,誘導経路の設定,空間のシークエンスとデザインを考慮した誘導サインの最適化,かいわいを拠点とする回遊性を持つサインシステム構築,さらに類型化を行うとともに他エリアに適用可能な手法について提案をまとめることとしていた。研究期間を通じ,2016年度14,2017年度11,2018年度2,期間延長した2019年度に15,合計42回の空間構成調査,採音調査を行った。 研究前半の調査結果から,かいわいを構成する要素として,音要素の重要性を確認することができ,この音要素によって構成されるサウンドスケープが,魅力的な観光資源となる可能性についても確認することができた。 2019年度については,より効果的な採音調査方法に関する提案を受け,研究期間の延長と新たな方法による再調査と比較対象とする新たな空間においての調査を行った。特にこれまでの調査結果から,魅力的なサウンドスケープとして,観光資源化の可能性が高いと考えられる神社空間とそのかいわいにおいての調査を重点的に行うこととし,10社の採音調査と分析を行った。 本研究では,目的としたかいわいにおいて魅力を創りだす要素としてのランドスケープとサウンドスケープについて,各地の事例から明らかにすることができた。また,サウンドスケープについて調査を進めることで,その魅力を観光資源とする可能性について明らかにすることができた。またその成果は,日本デザイン学会において継続的に発表するとともに,それら成果のまとめが,2019年度から2020年度にかけて,同学会環境デザイン部会機関誌,及び,同学会が刊行するデザイン学研究特集号において公表されることとなっている。
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