2018 Fiscal Year Annual Research Report
Maternal Gatekeeping and Mothers' Career Development among Dual-earner families
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16K00742
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
中川 まり 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (00649634)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | マターナル・ゲートキーピング / 母親のキャリア形成 / 父親の家事・子育て参加 / 共働き家族 / 子育て期 / 母親の就業 / 正規雇用 / 非正規雇用 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は総括年度として発信に注力した。 (1)学会発表:学会発表は3回実施した。第1は日本家族社会学会第28回学会大会単独発表「共働きの妻のキャリア意識と夫に対する子育てのゲートキーピング行動との関連」である。第2は第38回家族関係学部会セミナー(鎌倉女子大学)単独発表「妻の雇用形態とICT利用、家計に関する意思決定との関連性」である。第3はNational Council on Family Relations(米国オーランド)における3名共著のポスター発表“The Effect of Mothers’IT Use on Maternal Fulfillment and Anxiety over Children’s IT Use among Dual-Earner Families”である。私は第1著者として総括および研究モデルの作成、分析、考察を行った。 (2)論文:論文は「共働きの妻における家事のゲートキーピングと夫の家事参加との関連性」『日本家政学会誌』Vol.69:789-798である。研究ノートは「妻のIT利用は夫婦間の子育てに関する意思決定にどう影響するか:日本・韓国・米国の3ヵ国比較調査から」『生活社会科学研究』25:65-73.お茶の水女子大学である。 (3)著書:分担執筆として「第7章労働と家族 仕事と子育ての両立(M字型就労)」日本家政学会編(2018)『家族を読み解く12章』pp.104-105を執筆した。 以上において、日本の有配偶であり小学生以下の子どもをもつ母親が行う夫への家事・子育てのゲートキーピング行動は、母親の働き方によって異なること、またキャリア意識との関連などが明らかになった。正規雇用の母親は夫の家事・子育て参加を褒める、感謝するなどの促進行動によって夫の家事・子育てを促すが、非正規雇用の母親では促進行動がほとんど見られなかった。
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Research Products
(6 results)