2019 Fiscal Year Research-status Report
生命現象を可視化し体験するライフサイエンス・バイオイメージング実習の構築と汎用化
Project/Area Number |
16K01004
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
沼山 恵子 東北大学, 医工学研究科, 准教授 (30400287)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 実習教材開発 / バイオイメージング / ライフサイエンス / 生命現象の可視化 / 画像診断実習 / 蛍光顕微鏡組立実習 / 次世代人材育成 / 中高-大学院連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、様々な生命現象を可視化して体験する実習の構築と実践により、医療工学・生命科学分野の人材育成に資することを目的とする。 2019(令和元)年度は、これまでに構築した実習コースの実践として、トランスグレード実習講座を9月に本学の青葉山東キャンパスで開講し、中学生・高校生・学部学生・大学院生・社会人に、リタイアした高齢者も交えて蛍光顕微鏡組立実習を実施した。この実習を兵庫県の高校に導入するサポートも行い、1月末に実際に開講することができた。10月の秋休みに予定していた高校理系選択者の校外研修受入は台風接近のため12月に延期し、星陵キャンパスにて生命科学実習と医療機器の見学・解説を実施した。昨年度まで実施していたサイエンス・リーダーズ・キャンプの受講者(高校・中学校の理科教員等)の勤務校への顕微鏡観察用教材(遊泳微細藻類)配付も継続した。 本研究の期間内の最後の実践として、小動物を用いた医用イメージング(画像診断)実習を3月中に開講する予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止対策のため、年度内の開講は断念せざるを得なかった。 研究成果の社会還元を目的として高校生を対象に8月に2日間開催した「ひらめき☆ときめきサイエンス」のプログラムは受付開始から2週間で満席となり、宮城・秋田・山形・福島・栃木・埼玉・東京・新潟・静岡の1都8県とカナダの21校から29名の高校生が受講し、生命科学・医療工学を体験した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究で構築してきた実習の最後の実践として、3月に小動物を用いた医用イメージング(画像診断)実習の開講を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、次年度に延期せざるを得なかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のため開講を見送った小動物の医用イメージング(画像診断)実習をマウスを用いて実施する。現時点ではまだ見通しが立たないが、事態が収束した後に改めて学外からの受講者を募る必要があり、実習を開講するのは早くても夏季休業期間になると見込んでいる。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止対策として、年度内に予定していた医用イメージング(画像診断)実習の開催を見送ったため次年度への期間延長を行った。事態が収束した後に改めて学内外から受講者を募集して実習を開講する際の実験動物の購入・飼育にかかる費用、実習用消耗品の購入、実習補助の学生謝金に使用する。
|
Research Products
(11 results)