2021 Fiscal Year Research-status Report
生命現象を可視化し体験するライフサイエンス・バイオイメージング実習の構築と汎用化
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16K01004
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
沼山 恵子 東北大学, 医工学研究科, 准教授 (30400287)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 実習教材開発 / バイオイメージング / ライフサイエンス / 生命現象の可視化 / 画像診断実習 / 次世代人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、様々な生命現象を可視化して体験する実習の構築と実践により、医療工学・生命科学分野の人材育成に資することを目的とする。 2021 (令和3) 年度は、前年度に新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響により開講を見送っていた小動物(マウス)を用いて CT・MRI の撮像や腹部超音波検査、毛細血管の血流等の画像診断を行う医用イメージング実習を、本研究課題の最後の実践として開講する予定であったが、コロナ禍は依然収束することなく、学内外からの受講者の募集や対面での開講は断念せざるを得なかった。全国各地の高校・中学校等への実験教材 (遊泳微細藻類:ボルボックス・ユーグレナ) の配付は継続した。 本研究成果の社会還元を目的として高校生対象の「ひらめき☆ときめきサイエンス」のプログラム「遺伝暗号を学ぶ DNA ストラップ作製と内視鏡手術操作で『生命科学・医工学』を体験」を研究成果公開促進費により 8月9日・11日に開催した。6月10日の申込み受付開始後 2週間で満席となったが、その後の COVID-19 第5波で緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の対象となった地域から受講キャンセルが相次いだため、キャンセル待ちの生徒を補充し、宮城・秋田在住の高校生(8校から26名)が来場して感染症予防対策を講じた上で対面で受講した。当日の欠席もあり定員には満たなかったものの、コロナ禍でも医療工学・生命科学を体験を通して学び、視野を広げてもらうことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究で構築してきた実習の最後の実践として、小動物を用いた医用イメージング (画像診断) 実習の開講を計画していたが、年度内にコロナ禍が収束せず、対面で近接した指導を要する実習の開催は COVID-19 感染拡大防止の観点から難しく、次年度に再延期せざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19 の影響で開講を見送った小動物の医用イメージング (画像診断) 実習をマウスを用いて実施する。実験動物を自ら扱う経験を重視する実習であるため遠隔での実施は考えておらず、現時点ではまだ開講の見通しが立たないが、実施可能な状況となった時点で改めて学内外からの受講者を募って開催したい。
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Causes of Carryover |
COVID-19 の影響で医用イメージング (画像診断) 実習の開催を再延期したため、次年度への研究期間の再延長を行った。事態が収束した後に改めて学内外から受講者を募集して実習を開講する際の実験動物の購入・飼育にかかる費用、実習用消耗品の購入、実習補助の学生謝金に使用する。
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Research Products
(8 results)