2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and generalization of life science/bioimaging experimental practice to visualize and experience biological phenomena
Project/Area Number |
16K01004
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
沼山 恵子 東北大学, 医工学研究科, 准教授 (30400287)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 実習教材開発 / バイオイメージング / ライフサイエンス / 生命現象の可視化 / 画像診断実習 / 次世代人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、様々な生命現象を可視化して体験する実習の構築と実践により、医療工学・生命科学分野の人材育成に資することを目的とする。 2022年度は本研究課題の最後の実践として、COVID-19の影響で 3年間延期していた小動物を用いた医用イメージング実習を、学外からの受講者も受け入れてようやく対面で試行することができた。2月23日に開催した試行実習には、学内の4つの研究科の大学院生と、宮城・山形・神奈川の5つの高校から生徒・教員が参加した。冒頭に動物実験の倫理講習を行った後、4名ずつの3グループに週令の異なる雌雄ペアのマウスを割り当てて、体幹部のMRI撮像/毛細血管の血流観察・全身のX線CT画像解析/腹部・胸部超音波検査の3つのブースを巡回する形式で実習を行った。麻酔の導入、画像撮像後の安楽死処置、系統解剖も全て自分達の手で行っていただいた。 臨床現場での画像診断に欠かせないそれぞれの手法の撮像原理や見え方を比較し、生体の内部構造と心臓の拍動や血流などの生命現象を可視化し、体感する実習コースを構築することができた。高校生に対しても試行したことにより、次世代人材育成にも資するものとなったと考えている。
本研究の成果を含む実習の実践・社会還元を目的とした高校生対象のプログラム「遺伝暗号を学ぶDNAストラップ作製と内視鏡手術操作で『生命科学・医工学』を体験」を研究成果公開促進費(ひらめき☆ときめきサイエンス)により 8月10日・11日に開催した。今回も申込み受付開始後すぐに満席となり、多くのキャンセル待ちのご希望もいただいた。残念ながら、COVID-19 第7波の感染拡大時期に当たってしまい欠席が生じたが、1都9県の20校から27名の高校生が来場し、生命科学と医工学を体験してもらうことができた。
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