2018 Fiscal Year Annual Research Report
Influence of off-campus science education program in the elementary and secondary education on higher education and promote utilization of companies for this program
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16K01032
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
井上 浩義 慶應義塾大学, 医学部(日吉), 教授 (10213175)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 科学教育 / オフキャンパス / 大学院生 / 初等中等教育 / 企業 / 研究者 / 技術者 / アントレプレナーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、我が国では将来の国際的に活躍できる人材の育成を目的に、小中高等学校において充実が著しい科学教育の調査および評価を行なった。本研究課題では、これら小中高等学校の科学教育が、理系の大学院生にどのような影響を与えたかについて全国的に調査した。さらに、本調査を経て、今後の小中高等学校における先進的理数教育のあり方について考察した。当該調査は平成28年4月から平成29年5月の期間に、全国の大学の理工系学部に所属する修士課程あるいは博士課程の在籍者、及びこれらの課程を修了後3年以内の者を対象として実施した。本年度はこれらの調査結果を一冊の報告書にまとめ、関連部署に配布した。また、次年度になるが2019年7月開催の第51回日本医学教育学会総会(京都府立医科大学)において発表する。また、初等中等教育におけるオフキャンパス科学教育のために、平成30年度には3名の講師を企業からお招きをして実際に講演会を実施した。本年度の特徴は、これまでの基礎科学や応用技術分野に限らず、アントレプレナーシップの意義と考え方、また、これを可能にする知的財産権の確保などについても講義を行った。更には、更なる発展形として科学技術やその基盤を支える行政や国の制度についても講演を行い、活発な議論を行った。これらの活動に際しては、企業の守秘義務が厳しくなっており、対象が小中高校生であってもどのような形で開示することが望ましいかのknow-how蓄積がなされたことは大きな収穫となった。また、企業研究者や技術者からの教育(個別指導やグループ討議ファシリテーターなど)においてはより教育効果を高めるために、事前に短時間で構わないのでFDを行う必要性も理解された。今後、企業等の活用に関しては、事例公表による協働促進を行うと共に、地域性も高いことから教育委員会等の介在も視野に発展させていく所存である。
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Research Products
(2 results)