2016 Fiscal Year Research-status Report
言語背景の相違を考慮した理工系専門課程用学習支援システム開発
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16K01145
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
椎名 広光 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (40299178)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | プログラム学習 / 専門用語検索 / アンケート評価 / ショートメッセージ評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に4項目について研究及び開発を行った。 ①プログラミング教育の補助として、プログラムの手順学習によりプログラムでの論理的な思考を補助する支援システムの開発を進めた。プログラムの手順を自動的に生成する仕組みとして、プログラムソースの階層性とコメントを利用して、コメントから手続きとしてふさわしいものを、講義資料と関連度の高いものを抽出し、コメントを短くするための省略処理や、複数のコメントの短文化処理を行った。 ②講義アンケートの自由回答文のコメントを対象にコメントに含まれる単語に対してポジティブ・ネガティブによる極性評価を行い、有用なコメントの抽出や教員・講義評価を行う手法を提案した。本研究は講義アンケートのコメントに対してコメントとその中にある単語の双方を相互に再帰的評価を行い、その中でのコメントから単語、単語からコメントの評価手法する手法を提案した。 ③日本語を母語としない学生向けに、講義と連動した検索システムの作成を行った。本システムでは、日本語で講義を受けている場合に、日本語を学習してほしい側面もあり、日本語で検索結果を提示する前提にしており、検索結果を講義内容との一致度と日本語の難易度の2つの要因を合成して評価している。また、難易度には、日本語を学習する上で、やさしい表現の日本語データとの類似性を用いた。 ④アンケートに自由回答文の記述の多くはショートメッセージで書かれおり、ショートメッセージ分析の手法を提案した。提案手法としては、ショートメッセージが所属するカテゴリーを類推し、そのカテゴリーの分類情報をTree KernelやRandom Forest用いて類似距離を計算し、同類のショートメッセージ判定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度としては、プログラム教育用システムの基礎部分を作成した。また、アンケートの自由回答文やショートメッセージの評価の仕組みを構築できたことで、学習評価の基礎をができたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラム学習については、コメントを省略などの短文化を行う処理を基本としていたが、教育用プログラムにおけるプログラムリストからコメントを生成する仕組みを構築したいと考えている。また、生成したコメントの評価についても行っていく予定である。
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