2018 Fiscal Year Research-status Report
自閉症スペクトラム障害の神経基盤への反復性経頭蓋磁気刺激法の有用性に関する研究
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16K01452
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
花家 竜三 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任講師(常勤) (10740194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛利 育子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 准教授 (70399351)
下野 九理子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 准教授 (60403185)
渡邉 嘉之 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (20362733)
松嵜 順子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任講師 (00634172) [Withdrawn]
永谷 文代 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任助教(常勤) (50773206)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | チャレンジ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、3名に対し、反復性経頭蓋磁気刺激を実施することが可能であった。まだ対象者の人数が少ないために、結果の統計処理などはできていない。 自閉スペクトラム障害児に対する反復性経頭蓋磁気刺激はこれまでほとんど行われていないため、情報が非常に限られているが、対象者との協力関係は良好であった。反復性経頭蓋磁気刺激の実施には約15分かかるが、その間も動かず静止し、協力することが可能であった。音刺激に対しても、不快感を示すことはなかった。また、若干心配された頭痛などの副作用も全く認められなかった。 本研究では、反復性経頭蓋磁気刺激を実施する脳部位の一つに小脳半球を設定している。resting state fMRIを使用して、小脳と大脳とのconnectivityについて、自閉スペクトラム障害児と定型発達児間で比較検討した結果、自閉スペクトラム障害児において異常なconnectivtyが認められた。従って、小脳半球は反復性経頭蓋磁気刺激のターゲットとして妥当であることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究参加者をリクルートすることに遅れが生じている。MRIおよび脳波検査で異常が認められないこと、知能指数が80以上であることなど、研究参加条件を厳しくしているため、この参加基準を満たす対象者を探すことが難しい。また、rTMSの実施自体は約15分くらいであるが、その前後の運動評価などの時間を含めると約3時間かかることもあり、研究参加者とのスケジュール調整が難しく、研究参加への動機づけを低くする原因になっていると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまで以上にリクルートをしていく。また、これまでは新聞広告などの広告媒体の利用はしていなかったが、そういった方法も考慮していく。
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Causes of Carryover |
研究参加者がまだ少数なため、謝礼金がそれほど負担となっていない。また、磁気刺激の脳部位がターゲットとして妥当かどうかを確認するために行ったresting state fMRIについては論文および国際学会で公表したが、反復性経頭蓋磁気刺激の結果としては、まだ研究参加者が少数で、統計解析を行う段階に至っておらず、論文や国際学会の発表が出来ていないため。今後はより積極的にリクルートをすすめ、研究参加者を増やし、論文や国際学会での発表につなげていく。
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Research Products
(2 results)