2022 Fiscal Year Annual Research Report
The subjective difficulty of activities in daily community life and its clinical application
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16K01511
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
斉藤 さわ子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (70315688)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日常生活活動 / 主観的難易度 / 作業遂行 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、就労支援施設利用者の主観的日常生活課題の主観的課題難易度のデータを追加収集し、アンケートの評価者間信頼性の検証も行った。2021年度までに行った学生に対するアンケートで、回答が20人未満となっている課題が10課題あることが明らかとなったため、追加で人数が不足している課題を含むアンケートを作成し、追加でアンケートを実施し課題難易度を作成しなおした。また、学生アンケートのアンケートの評価者間信頼性の検証を行った。 作業療法士、作業療法学生、就労支援施設利用者の主観的日常生活課題難易度は、客観的日常生活課題難易度(Assessment of Motor and Process Skillsの課題難易度)とは、おおむね一致していた。しかし、全身の整容課題など、いくつかの日常生活課題にて客観的難易度と大きく異なる主観的難易度が異なる課題があった。日常生活課題の支援をする際に、気を付ける必要があるといえる。また、作業療法士(経験3年以下)-(経験3年以上)間、作業療法士―作業療法学生間、作業療法士ー就労支援施設利用者間の主観的課題難易度では、明らかに難易度感が異なる課題があり、作業療法学生教育や作業療法士新人教育、および作業療法士が就労支援施設利用者に対して介入・支援をする際には、大きく異なった課題難易度感のある課題に関しては注意が必要であることが示唆された。 就労支援施設利用者用アンケートの評価者内信頼性のある課題が81課題中18課題しかなかった。作業療法士および作業療法学生のアンケートは約20課題と比べて、施設利用者用のアンケートは81課題を問うものであり、数が多かったこと、施設スタッフに説明を依頼したため、適切にアンケートの理解を促せなかったことが考えられ、施設利用者の主観的課題難易度は、アンケート作成および方法を再検討する必要がある。
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