2017 Fiscal Year Research-status Report
子どもの認識から体育の学習内容を検証する―子どもの描画分析を中心として
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16K01608
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
松本 奈緒 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30364699)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学習者の認知研究 / 体育の学習内容 / 子どもの描画分析 / 体育のアカウンタビリティ / 海外との交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、描画とインタビューという質的研究アプローチを用い子どもの認識から体育の学習内容を検証することであった.今年度は,主にデータ収集を行い、予定していた個人種目の器械体操について、小学校高学年と中学年を対象に毎時間後に児童の描画データを取得し、何回かについては体育の授業及び描いた描画についてのインタビューを実施した.また、予定外であったが、ボール運動領域のネット型の教材についても高学年を対象に描画およびインタビューのデータ収集を行うことができた. 研究に関する情報収集については、国際学会において行うことができ、11月に行われたAIESEP International Conference in Guadeloupe 2017、3月に行われたSHAPE America National Convention and Expo 2018 in Nashvilleの両方の学会において、子どもの描画分析やインタビュー調査について情報収集を行うことができた. これらを踏まえ、描画分析の方法論について、豊かなビジュアルデータを用いた子どもに合った方法であり、学習者の視点での学習への見方を理解できる特色があること、これまでの研究において子どもの視点で学校文化や体育(健康教育、スポーツ教育)がどのような受け取り方をされているのか明らかになっていることが分かった.これに関し、研究の成果発表として11月に行われたAIESEP in Guadeloupe 2017において発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定していた個人種目の器械体操のデータ収集だけでなく、追加でボール運動領域のデータ収集も行うことができた.また、学会発表も当初予定していた国内学会発表でなく、国際学会での発表を行うことができた.
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、計画を推進する.また,今回追加で取得できたボール運動のデータも有効に活用する.
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Causes of Carryover |
当初使用を予定していたビデオであったが、すでにあるものを使用した.また,今年度は資料の翻訳や学会発表用の原稿の英文校閲に当初計画していたよりも予算がかからなかった. 次年度使用額は,機材の不具合等が生じた場合,機材の購入に充当する.また,資料の翻訳や学会発表等の英文校閲に充当する.
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Research Products
(1 results)