2018 Fiscal Year Research-status Report
子どもの認識から体育の学習内容を検証する―子どもの描画分析を中心として
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16K01608
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
松本 奈緒 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30364699)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学習者の認知研究 / 体育の学習内容 / 子どもの描画分析 / 体育のアカウンタビリティ / 海外との交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、描画とインタビューという質的研究アプローチを用い子どもの認識から体育学習内容を検証することであった.今年度は、前年度にひきつづき、器械体操について小学校高学年と中学年を対象に毎時間後に児童の描画データを取得し、何人かについては学習活動についてのインタビューを実施することができた。 また、データの分析についてもデータ入力が終了し、分類についてのラフスケッチができたところである。結果として、子どもは器械運動の自主的学習において、様々な工夫を行い、友達の意見や動きを参考にし、有効だと感じていることが明らかとなった。 研究の成果発表として、昨年度追加で取得できたボール運動の学習についての描画とインタビューの分析結果をまとめ、国際学会であるAIESEP World Congress 2018 at Edinburgh にて発表した。小学校高学年の児童を対象としたネットボールの4時間一単元の授業において、児童はディフェンスやオフェンスの概念、技能について学習し、戦術の意味について理解していることが明らかとなった。 これは本研究プロジェクトのパイロットスタディに該当するが、この成果を、AIESEP World Congress 2018 at Edinburgh の期間中に、本学会に参加していた共同研究予定者であるDr. MacPhileに見せ示唆を頂くと同時に、今後の進め方の打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りデータが取得でき、成果の一部について国際学会にて発表ができている。また、これまでのデータと成果を踏まえ、今後の方針を共同研究予定者と打ち合わせることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、ボール運動の描画及びインタビューデータを取得する. 研究成果の一部について国際学会にて発表を行う.
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Causes of Carryover |
英語校閲費が当初予測よりかからなかった為。今後学会参加、または、国際ジャーナル投稿時の英語校閲費として使用する予定である。
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