2016 Fiscal Year Research-status Report
サッカーにおける高強度走中のポゼッション攻撃に関する研究
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16K01707
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
堀池 巧 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50770848)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ポゼッション / 高強度ランニング / 競技パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、大学サッカー公式戦において、小型GPS計測デバイスの着用による試合中の競技パフォーマンスに関するデータ収集するとともに、異なる地域リーグにおいて測定を実施し、大学サッカー公式戦における試合中の活動量および生理的応答に関する比較から競技レベルについて定量的な評価を行った。移動距離、移動速度などの測定に際しては、小型GPS計測デバイスSports Performance Indicator を用い、データ解析にはTeam AMSの専用分析ソフトを用いた。試合中の心拍数の測定に際しては、心拍モニター胸部ベルトを用いた。心拍モニター胸部ベルトT34トランスミッターを選手の胸部に装着し、心拍信号は小型GPS計測デバイスと同期化され、試合開始から終了まで連続的に記録された。測定対象は、平成27年度に全日本大学サッカー選手権大会に出場した2チームを対象とした。各チームの所属先リーグとして、関東大学サッカーリーグ1部に所属するKチーム、北海道学生サッカーリーグ1部に所属するHチームであった。結果、総移動距離ではKがHよりも長く、Walking以外のスピードカテゴリーにおいても長い傾向が示された。平均心拍数および平均%HRmaxともにKがHよりも高く、高強度帯域においても高い傾向が示された。平均移動速度および平均心拍数ともにDFおよびFWにおいてはKがHよりも高い傾向にあるものの、MFにおいてはHがKよりも高い傾向が示された。本研究の結果、KはHよりも高強度帯域での試合中の活動量および生理学的応答が高い傾向が示されたものの、ポジション別におけるMFでは、HがKよりも高い傾向がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書において記載のとおり、「GPS基盤内蔵ボール」をもとに次年度はさらに研究を遂行する予定であった。そのため「GPS基盤内蔵ボール」の開発に際して28年度から30年度にかけて\1,500,000を費用として計上した。しかし、28年度において、先方企業の都合によって開発が年度途中に棄却され、研究計画そのものを大きく修正せざるを得ない状況となった。そこで、新たに、「SPI HPU」の機器の導入によって研究を円滑に遂行していけるものと判断し、本法人の費用立替のもと、機器の導入が実施された。次年度においては、研究計画調書に記載どおりの実験が可能となったことから、新奇性の高い研究成果を発信する。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の方針) 当該年度においては、公式戦で発現される高強度走中のポゼッション攻撃に関する具体的なデータについて生理的応答をベースに知見を得ることが出来た。次年度においては、これらのデータがさらに試合で発現されるために、どのようなトレーニング方法が適しているのかについて、ポゼッション攻撃を高めるトレーニングをあらゆる条件のもと複数実施し、トレーニング効果を見極める介入試験を実施する。なお次年度で得る知見をもとに高強度走中のポゼッション攻撃に関するトレーニング方法について確立をめざす。
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Causes of Carryover |
機器の開発依頼をかけていた企業の開発棄却により、研究経費の使用も含め大幅な変更が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在、本法人の助力により次年度使用額の充当が認められ、新たな研究機材の購入をすることができた。今後は研究計画調書とおり研究計画の実施が可能である。
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Research Products
(1 results)