2016 Fiscal Year Research-status Report
海外のロングステイ高齢者の心身健康管理システムの構築とその効果に関する研究
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16K01794
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 園美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (00438285)
宮井 信行 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40295811)
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 在外日本人 / 健康支援 / インタビュー調査 / 質問紙調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
5月から6月にフィリピンセブ州の日本人クラブ、タイ王国チェンマイの日本人会を訪問し、研究の趣旨を説明し、調査協力の承諾を得た。 10月から11月に両地域を再度訪問し、会員の方々を対象に、身体測定、腹囲測定、血圧・加速度脈波、尿検査などの健康測定を行うとともに、現地の医療機関を受診した経験についてインタビュー調査を行った。さらに、平成29年度に実施するアンケート調査の質問紙(案)について意見を求めた。 今回の健康測定・インタビュー調査には、フィリピンセブ州の日本人クラブは18名の方から、タイ王国チェンマイの日本人会は20名の方から協力が得られた。健康測定の結果は個別に返却した。協力者からコメントやアドバイスを受けて、また、下記のようなインタビューの内容を参考にして、すでに本調査用の質問紙は完成している。また、現地の食生活の状況も確認を済ませた。 インタビュー調査結果はすでにまとめており、フィリピンセブ州においては、医療・医療スタッフへの不信が多く訴えられていた。そのため、健康の自己管理をしているものが多かった。タイ王国チェンマイにおいては、言葉の障壁のため医療通訳を頼りにしていること、待ち時間や患者対応は医療機関によって差があること、自分に合った医療機関を選んでいることが述べられた。いずれの地域も歯科受診に対する訴えが多かった。 今後このような問題を加味して、海外でロングステイする邦人の心身の健康管理面の支援を検討していく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年は、予定通り、アンケート調査の質問紙を確定するための予備調査として、健康支援、インタビュー調査を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年は、両地区で本調査としてアンケート調査を実施し、在外日本人の健康行動の問題点を明らかにしてく予定である。 場合によっては、対照群として、日本国に移住した方の健康行動を明らかにする。
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Causes of Carryover |
旅費等で予定額と実支出額とで差額が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
旅費に充填します。
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