2019 Fiscal Year Research-status Report
幼児のファンタジーの体験および意味づけ-幼児と養育者の関わりの素材としての活用
Project/Area Number |
16K01894
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
岡本 直子 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (50389615)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 幼児 / ファンタジー / 養育者 / 参与観察 / インタビュー / 自由遊び |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、幼児がファンタジー(実在しないキャラクターや、現実には生じ得ない現象)をいかに体験し意味づけるかに着目し、(1)個々の幼児から観察されるファンタジー、(2)幼児の間でのやり取りで生じるファンタジー、(3)大人が与えるファンタジーの3側面から明らかにすることを目的とした。 2019年度は前年度に引き続き、A市内のB幼稚園に研究協力依頼を行い研究を実施した。具体的には、以下の2点の研究をを実施した。1.個々の幼児から観察されるファンタジーの体験および意味づけにを明らかにする目的から、年少児の自由遊びに参加し、参与観察を実施した。2.幼児期の心性に関して見識を深める目的から、文献展望を行った。 得られた結果を分析し、2020年7月にプラハで開催される国際心理学会(International Congress of Psychology; ICP 2020)で発表を行う予定であった。しかし、新型コロナウィルス感染拡大のため、学会は中止となった。また、B幼稚園が休園となり、年少児を対象とした参与観察、そして年度末に予定していた保護者対象のインタビューも中断となった。しかし、参与観察の9割は完了しているため、新型コロナウィルスの終息を待った上で参与観察とインタビューを再開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は年少児の自由遊びの参与観察を行っていた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大防止のため幼稚園が休園となったため、参与観察が中断となってしまった。中断となり実施できていない参与観察は全体の1割ほどであるが、年度末に保護者を対象としていたインタビューも中止となったため、上記区分のような進捗状況であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの終息を見極めた上で参与観察およびインタビューを再開する。
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Causes of Carryover |
勤務先で役職を務め。業務多忙により、研究が当初予定より進まなかったため。
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