2017 Fiscal Year Research-status Report
「一帯一路」における中国国内の地域経済への影響に関する実証研究
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16K02002
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
徐 一睿 専修大学, 経済学部, 准教授 (50579331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 信広 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (00433863)
穆 尭芋 公益財団法人環日本海経済研究所(調査研究部), 調査研究部, 研究主任 (00551417)
町田 俊彦 専修大学, その他部局等, 名誉教授 (70007417)
朱 永浩 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (90552860)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 都市化 / PPP / 一帯一路 / 国境貿易 / 地域政策 / 地域公共財 |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年中国が一帯一路戦略が提起されてから、早くも4年が経った。本研究は、中国の国内要因の側面から「一帯一路」の意義を検証し、とりわけ国内の生産要素の自由な移動と効率的な配置を目指すという主旨に注目し、地域政策として、物流・財政・都市化などを含んだ新たな発展戦略として、中国の地域経済に与える影響を検証するものである。 本年度は、本研究の2年目で、昨年の予備的研究に踏まえ、各研究分担者がそれぞれ各自の研究を進め、さらに、合計4回の研究会と1回の合宿研究会を開催した。第1回の研究会では、6月23日(金)に新潟において、研究分担者である大東文化大学の岡本信広教授による"What matters in urbanisation of China?"をテーマに中国の都市化問題を中心に報告した。第2回の研究会では、9月18日(月)に専修大学の生田キャンパスで、本研究の責任者である徐一睿による「都市インフラとPPP」をテーマに、報告をした。第3回の研究会では、12月1日(金)に新潟において、中国の安徽大学経済学院の李光龍学院長(教授)と斉美東教授をお招きして、「安徽省の経済発展と未来展望」と「戦略的新興産業の融資問題と安徽省の対策」をテーマに、中国の中部地域に当たる安徽省の事例報告を行った。そして、第4回の研究会では、2月1日(木)に大東文化大学において、吉林大学東北アジア研究院の呉昊教授と候力教授を招聘して、「中国東北衰退の原因分析」と「中国都市化の成果と問題」をテーマに、報告をしてもらった。以上の研究会を経て、3月8日から9日にかけて、研究合宿という形で、全てのメンバーが集まり、今までの研究を振り返り、それぞれの研究成果に関する意見交換を行われたとともに、今後の研究方針を再確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目で行った基礎的文献調査およびデータ分析の元に、各分担者はそれぞれ現地調査を重ね、3月の研究合宿において、3年目の研究方向性も定め、それぞれの分担者はすでに一定の研究蓄積がすでにできている。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度から年4回のワークショップを東京と新潟で実施して来た。3年目は研究成果が求められる年でもあるので、今まで通りに年4回のワークショップを継続するだけでなく、合宿形式での詰め込み作業を行い、学会において、特別セッションを設けて、今まで研究蓄積を報告する予定。そして、学会報告などでの研究の成果物をまとめ、研究成果をまとめて出版する予定。
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Causes of Carryover |
いくつか予定されていた海外出張は時間的制約やアポが取れなかったため、実現できなかった。その中の一部の出張計画はそのまま順延して、今年に行う予定。
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Research Products
(11 results)