2016 Fiscal Year Research-status Report
インドネシアのイスラーム原理主義運動-その多様性と宗教理念の実践に関する研究-
Project/Area Number |
16K02004
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
加藤 久典 中央大学, 総合政策学部, 教授 (70621853)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | インドネシア / イスラーム / 原理主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年4から2017年3月の期間、2度にわたる現地調査を実施した。また、国際学会(国際比較文明学会研究大会:2016年6月米ニュージャージー州開催)において、文献を中心とした本研究の分析結果について発表した。また、2016年11月に開催された比較文明学会研究大会(京都)においては、国内外の研究者と本研究に関する意見交換を行った。その他、一般市民向けの講演会(2016年10月東京)において、本研究に基づいて発表を行った。 現地調査は、2016年8月から9月と同年12月から2017年1月、3月にかけて行った。調査期間中は、インドネシアの原理主義団体である、Hizbut Tahrir Indonesia, Front Pembela Islam, Jaama Ansharut Syariah, Front Jihat Islamの幹部、会員に対する聞き取り調査をジャカルタ、ブカシ、ジョグジャカルタ、およびソロなどの各都市で複数回行った。 これらの調査は、インドネシアの原理主義運動がどのように展開しているのかを知る一次資料であり本研究には不可欠である。本年度は特に土着の信仰や他の宗教とどのようなかかわりを持ち、どのような態度を取っているということを知ることができ大きな成果を挙げることができたといえる。加えて、原理主義団体の幹部との接触などを通じて、研究のネットワークが広がったことも大きな成果であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2週間程度のの現地調査を複数回行えたことで、予定していた原理主義団体の関係者らと接触することができたことが、本研究の順調な進捗に寄与したと考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在まで、順調な進捗を見せているので、今後も同様に進めるよう努力する。特に現地調査が必要不可欠なので、できる限り長期の調査を行うようにスケジュールの調整に努める。また、2017年4月のジャカルタの知事選挙や少数派ムスルムに関して研究の視野を広げていく。
|