2017 Fiscal Year Research-status Report
インドネシアのイスラーム原理主義運動-その多様性と宗教理念の実践に関する研究-
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16K02004
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
加藤 久典 中央大学, 総合政策学部, 教授 (70621853)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | インドネシア / イスラーム / 共存 / 原理主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
インドネシアにおいて現地調査を行った。イスラーム団体のヒズブット・タフリール、ジャーマ・アンショウトシャリアの関係者と会談を行い、ジャカルタ知事選挙における対応などについて情報収集を行った。またそのほかには、自由主義イスラーム団体の関係者であるウリル・アブシャー・アブダラ氏やインドネシア最大のイスラーム団体であるナフダトゥル・ウラマのバショリ氏などと面談し、インドネシアにおけるウマット(イスラームコミュニティ)がどのような形で存在しているか(原理主義と自由主義の対立や共存)について情報収集を行った。 また国際比較文明学会(サンフランシスコ・アメリカ開催)において、インドネシアの原理主義の実際について論文を発表し、世界各国の研究者と情報交換を行った。また、比較文明学会(東海大学開催)においても、インドネシアのイスラームを例にとり「宗教と暴力」についての分析を行った。また、比較思想学会(中央大学開催)においては、イスラームと他宗教との共存の可能性について発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査において、インフォーマントの協力が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度も現地(インドネシア)に赴き引き続き、情報収集に努める。また、国際学会において、これまでの研究について発表する予定である。
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Causes of Carryover |
現地調査旅費が当初予定額より安価に済んだため、次年度使用額が生じた。次年度の調査旅費等に使用する予定である。
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